ロゼッティ/ホルン協奏曲

ホルン協奏曲第2番&第6番/フランティシェク・ラングヴァイル(1984)
CD(SUPRAPHON 32CO-2544)

ロゼッティ/ホルン協奏曲集
1.ホルン協奏曲第2番変ホ長調(Kaul V:36)
2.ホルン協奏曲第6番変ホ長調(Kaul V:39)

 フランティシェク・ラングヴァイル(ホルン)
 リボル・ペシェク指揮
   プラハ交響楽団
   録音 1984年

 ラングヴァイルは1946年生まれのチェコのホルン奏者。ムラシェク、ズレック、クーバットに師事。ボヘミアのホルンの継承者です。プラハ交響楽団の首席を1968年からつとめています。ホルンの明るく軽いビヴラートがチェコのホルンらしい響きでほっとします。演奏を聴いているとまるでティルシャルが吹いているようです。フランティシェク・アントニン・レスレルはボヘミアの名前で、通常はイタリア名のアントニオ・ロゼッティが使われます。
 ホルン協奏曲第2番変ホ長調は第1楽章の「アレグロ・モデラート」は、きれいな序奏のあとにラングヴァイルの美しいホルンが始まります。きれいなスラーと鮮やかなタンギングでこの曲を歌います。まさにボヘミアのホルンできれいな演奏です。展開部のハイトーンも見事な演奏です。再現部の演奏も素晴らしいです。カデンツァは主題をきれいにアレンジしています。見事な演奏です。第2楽章の「アダージョ・ノン・タント」は冒頭からホルンのソロが歌われます。ビブラートがきれいです。ラングヴァイルの美しいホルンが聴かれます。カデンツァもきれいな演奏です。第3楽章の「ロンド、アレグレット・ノン・トロッポ」は冒頭からホルンがきれいに歌います。これはきれいなロンドです。弦楽のきれいな響きと共にラングヴァイルのホルンの素晴らしい演奏が聴かれます。見事な演奏です。

 ホルン協奏曲第6番変ホ長調は第1楽章の「アレグロ・モルト」は序奏の厚い響きのあとに、ラングヴァイルの美しいホルンが歌われます。流麗なホルンの演奏です。展開部のきれいなホルンも聴きものです。再現部の演奏も素晴らしいです。カデンツァもきれいな演奏です。第2楽章の「アダージョ・ノン・タント」は序奏のあとにホルンがきれいに歌われます。ここでは弦楽のきれいな響きが素晴らしいです。ホルンはハイトーンもきれいに歌う見事な演奏です。中間部もきれいな演奏です。ここでもカデンツァがきれいに演奏されています。第3楽章の「ロンド、アレグレット」はホルンに始まります。鮮やかなホルンです。オーケストラもよい響きです。ラングヴァイルのホルンは大変きれいに響きます。これは見事な演奏です。途中に短いカデンツァが入ります。ロゼッティのホルン協奏曲の魅力を感じます。名演です。


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