シューマン/コンツェルトシュテュック

ヘルマン・バウマン・ホルン・カルテット(1985)

CD1(ARTE NOVA BVCC−6043)
CD2(ARTE NOVA 74321 27803 2)

シューマン/交響曲&協奏作品集
1.序奏とアレグロ・アパッショナートOp92
2.序奏と協奏的アレグロOp134
3.4つのホルンのための
   コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86
4.交響曲第1番変ロ長調Op38「春」

  パヴェル・クビカ(ピアノ)(1&2)
  ヘルマン・バウマン・ホルン・カルテット(3)
  アーノルド・エストマン指揮(1&2)
  ハンス・フォンク指揮(3)
  マレク・ヤノフスキ指揮(4)
   南西ドイツ放送交響楽団
   録音 1994年3月18日(1)
       1994年3月17日(2)
       1985年5月3日(3)
       1994年1月24日(4)

 このアルバムはシューマンのピアノ協奏作品2曲と4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック、交響曲第1番というカップリングです。
 「序奏とアレグロ・アパッショナート」は1849年に書かれています。15分ほどの短い協奏曲ですがシューマンのピアノ作品として愛されています。
 「序奏と協奏的アレグロ」は1853年に書かれています。こちらの作品も同じように多くの録音があります。この作品には「赤とんぼ」の歌と同じような主題があって面白いです。カデンツァでもはっきり聴かれます。
 「4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック」はヘルマン・バウマン・ホルン・カルテットが演奏しています。 バウマン以外のメンバーの記載はありませんが、4人の息の合った演奏は素晴らしいものです。第1楽章冒頭の和音、そして4本のホルンのファンファーレ、何度聴いてもよい響きです。4人のホルンの音色は調和がとれていて素晴らしいアンサンブルになっています。バウマン全盛期のホルンはハイトーンがきれいです。第2楽章のロマンツェは4本のホルンが良い響きになっています。第3楽章は緊張感のある演奏で4本のホルンがテンポの速いアンサンブルを奏でます。バウマンのハイトーンもよい響きです。見事な演奏です。
 交響曲第1番はヤノフスキが南西ドイツ放送交響楽団を指揮しています。この作品は1841年に書かれています。シューマンの交響曲は4曲とも人気がありますが、この第1番は「春」の副題があって初稿では第1楽章「春の始まり」、第4楽章「春たけなわ」などの標題までありました。それだけに聴いていても楽しい作品です。ヤノフスキの演奏は文句なしの名演です。


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