モーツァルト/ホルン協奏曲全集

アレッシオ・アレグリーニ(2005〜07)
CD(DGG 477 8083)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.モーツァルト/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.  〃    /ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.  〃    /ホルン協奏曲第3番変ホ長調
4.  〃    /ホルン協奏曲第4番変ホ長調

  アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
  クラウディオ・アバド指揮
    モーツァルト管弦楽団
   録音 2005年6月(3)
       2006年6月(1&2)
       2007年6月(4)

 イタリアのホルン奏者アレグリーニ待望のモーツァルト全集です。アレグリーニはこの9月の来日でも2番の協奏曲を演奏して喝采を浴びていました。録音はアバドの指揮で2年がかりです。あまい音色のホルンで吹くモーツァルトはレガートがきれいで理想的な演奏です。
 面白いのは2番で、コーダの部分で本来のメロディではなくヴァイオリンのメロディを吹いていますので「あれっ」と思います。また第3楽章では低音から高音まで使うカデンツァを挿入しています。
 3番では丁寧な演奏の第1楽章に挿入されるカデンツァが面白く、そこまでやるかと思うほどハイテクニックで速いフレーズを吹いたりブレインのカデンツァのフレーズを入れたり楽しい演奏です。第2楽章:ロマンツェではときおり装飾音を入れています。第3楽章:ロンドは鮮やかなテクニックで実に楽しそうに吹いています。第4番は他の曲とは少し音色が違いますので録音日の違いがわかります。(この曲はライヴ録音です)少し明るい響きになっています。演奏は大変きれいなものです。カデンツァはブレインのカデンツァと同じで少しアレンジを加えたものです。第2楽章:ロマンツェではアドリブが入りますので面白いです。第3楽章:ロンドにもアドリブを入れています。後半の短いカデンツァも凝ったものです。


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