シューマン/コンツェルトシュテュック

ロバート・ボンネヴィー、マーク・ロビンス、他(1989)
CD(DELOS DE 3084)

シューマン/管弦楽作品集
1.序曲、スケルツォとフィナーレOp52
.4つのホルンのための 
   コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86
3.交響曲第1番変ロ長調Op38「春」
  ロバート・ボンネヴィー(ホルン)(2)
  マーク・ロビンス(ホルン)(2)
  デイヴィッド・C・ナップ(ホルン)(2)
  スコット・ウィルソン(ホルン)(2)
  ジェラード・シュワルツ指揮
     シアトル交響楽団
   録音 1989年5月23&24日(1&2)
       1988年9月26日(3)

 このアルバムはジェラード・シュワルツ指揮のシューマンの管弦楽作品集です。
 「序曲、スケルツォとフィナーレ」は1841年に作曲され、1845年に改訂しています。3つの楽章の交響曲といっても良い作品です。第2楽章のスケルツォはメンデルスゾーンのスケルツォのようで楽しいです。
 4つのホルンのためのコンツェルトシュテュックはシューマンのホルン作品として「アダージョとアレグロ」と並ぶ名曲です。冒頭の重厚な和音と続く4本のホルンのファンファーレが良い響きになっています。第1楽章は4人の息がピッタリで、良い和音を作り出しています。オーケストラと融合した響きの素晴らしさがあります。第2楽章のロマンツェは4本のホルンがきれいな和音を作って歌います。第3楽章は快適なテンポで4本のホルンが追いかけるように演奏します。第1ホルンのハイトーンがよく響きます。明るい響きの演奏です。
 交響曲第1番変ロ長調「春」は1841年の初稿では「ドドードドードーラシドー」で始まりますがナチュラルホルンで吹くと音が閉止音となってしまい音がこもるので、「ミミーミミーミードレミー」に書き換えられたものです。改訂はフィナーレまで及ぶものでした。シュワルツの演奏は4つの楽章を通して整然とした良い響きのシューマンを表現しています。


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