ブラームス/ホルン三重奏曲

オンドジェイ・ヴラベッツ(2007)
CD(ARTESMON AS726−2)

1.ダウンズ/ヴァイオリン、ホルンと
       ピアノのためのソナタOp93
2.ヘルツォーゲンベルク/ホルン三重奏曲
               ニ長調Op61
3.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
  (7:36/6:50/7:09/5:42)(27分17秒)

  プラハ・ブラームス・トリオ
  モニカ・ヴラブツォヴァー(ヴァイオリン)
  オンドジェイ・ヴラベッツ(ホルン)
  ダニエル・ヴィエスネル(ピアノ)  
   録音 2007年9月12〜14日

 チェコの若手音楽家によって2005年に活動が開始されたプラハ・ブラームス・トリオによるデビュー・アルバム。
 アンドルー・ダウンズはこのトリオのために2005年にソナタを作曲しました。現代作品とはいっても大変古典的な曲でアンダンテ、ラルゴ・エスプレシーヴォ、アレグロ・モルトの3楽章からなり、19世紀風のきれいな作品です。(なお、ダウンズは2002年に4本のホルンのための協奏曲を作曲しており、これはバボラーク、ヴラベッツ、スハーネク、ディヴォキーのソロで2002年2月と3月にチェコ・フィルの演奏会で演奏されています。)
 ヘルツォーゲンベルクのホルン三重奏曲は原曲がオーボエ、ホルンとピアノのための作品ですが、オーボエのパートをヴァイオリンで演奏しています。ブラームス時代のロマンテックな作品です。
 ブラームスのホルン三重奏曲はノンビヴラートで演奏され、ヴラベッツのホルンはボヘミアのホルンというよりもウィンナホルンを聴いているかのような穏和な響きです。第2楽章のアレグロでようやく力強い演奏が聴かれます。第3楽章、第4楽章も同様で、緩急の楽章に光と影を与えたような親しみのもてる演奏です。


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