ブリテンのホルン作品

セレナード、夜想曲/スティーヴン・ベル(2011)
SACD(harmina mundi HMU 807552)

1.ブリテン/テノール、ホルンと弦楽のための
             セレナードOp31
2. 〃  /夜想曲Op60〜テノールと管弦楽
3.フィンジ/クリスマスOp8

  マーク・パドモア(テノール)(1〜3)
  スティーヴン・ベル(ホルン)(1&2)
  ジャクリーヌ・シェイヴ指揮
   ブリテン・シンフォニア
   録音2011年2月

 スティーヴン・ベルはイギリスのホルン奏者。王立音楽大学でティモシー・ブラウンとダグラス・ムーアにホルンを師事しています。
 ブリテンのセレナードはホルンとテノールのための作品ですが、やはりイギリスのホルン奏者が似合います。プロローグの力強い演奏はタックウェルやシヴィルを思わせる響きを出しています。パストラールではパドモアの歌唱が美しいかぎりで、ピアーズが歌っているかのようなきれいな声です。ベルのホルンもよく響きます。ノクターンの弦楽の響きも素晴らしいものがあります。ホルンはきれいなタンギングと表現力の豊かさがあります。エレジーのホルンがまた見事でなめらかに半音を吹いています。高音が割れません。賛歌の狩のロンド風の演奏はイギリス伝統のうまさがあります。この曲は何度聞いても素晴らしいです。ベルに脱帽でしょう。
 夜想曲は8つの部分からできており、ファゴット、ハープ、ホルン、ティンパニ、コール・アングレ、フルート&クラリネットの順でそれぞれオブリガートとして入ります。ホルンは4曲目に入ります。
 フィンジの「クリスマス」は1940年の作品で初演はソプラノと弦楽でしたが、テノールで歌うのが一般的になったようです。弦楽の美しい響きの作品です。


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