シューマン/コンツェルトシュテュック

アンドリュー・ジョイ、カスリーン・プトナム、他(1993)
CD(EMI 7243 5 65470 2)

シューマン/交響曲、管弦楽、協奏曲集
1.交響曲第1番変ロ長調Op38「春」
2.交響曲第3番変ホ長調Op97「ライン」
3.交響曲第2番ハ長調Op61
4.交響曲第4番ニ短調Op120
5.ヴァイオリン協奏曲ニ短調
6.チェロ協奏曲イ短調Op129
7.劇音楽「マンフレッド」序曲Op115
8.ピアノ協奏曲イ短調Op54
9.4つのホルンのための 
   コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86
10.歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲Op81

 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)(5)
  トゥルース・モルク(チェロ)(6)
  クリスチャン・ツァハリス(ピアノ)(8)
  アンドリュー・ジョイ(ホルン)(9)
  カスリーン・プトナム(ホルン)(9)
  ライナー・ユルキーヴィッツ(ホルン)(9)
  ヨハネス・プルトル(ホルン)(9)
  ハンス・フォンク指揮ケルン放送交響楽団
     録音 1993年5月28&29日(1)
         1992年11月27&28日(2)
         1991年9月27&28日(3)
         1992年1月24&25日(4)
         1992年6月26&27日(5)
         1994年3月10〜12日(6)
         1992年5月25〜30日(7&10)
         1991年12月13日(8)
         1993年11月18〜20日(9)

 このアルバムはハンス・フォンクの指揮で1991年から1993年にかけての演奏会の中からシューマンの交響曲そして協奏曲と序曲をまとめたCD4枚組です。交響曲とヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲がライヴ録音であとはスタジオ録音です。
 ツィンマーマンのヴァイオリン協奏曲は27歳の時の力強い演奏が聞かれます。透明感のある美音が見事です。
 トゥルルス・モルクはノルウェーのチェリストです。深みのある良く鳴る楽器はドメニコ・モンターニャだそうです。「マンフレッド」序曲は勢いのある素晴らしい演奏です。
 ツァハリスのピアノ協奏曲はライヴ録音です。イ短調の協奏曲としてグリーグのピアノ協奏曲とカップリングされることの多い作品ですが、このシューマンの作品はピアノとオーケストラの掛け合い、そして対話のある名曲です。シューマンのピアノ作品をオーケストラが盛り上げてくれる名作です。
 4本のホルンのためのコンツェルトシュテュックはバルヴの付いたホルンのために書かれた難曲です。4本のホルンはいずれもテクニックを要求されて緊張感のある名作です。アンドリュー・ジョイを始めとする4人のアンサンブルは圧倒的で響きも最高です。オーケストラとのバランスも良く抜群の演奏になっています。4本のホルンでは3番、4番のホルンが大変目立つほどで堂々と吹いています。この曲では4本のアンサンブルだけでなく3番、4番のソロがありますのでそこが聞きどころでもあります。第3楽章は迫力満点です。
 交響曲4曲の演奏も勿論素晴らしい演奏です。贅沢な4枚組と言えます。 


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