シュティヒのホルン作品

ホルン四重奏曲Op18−1&2/イアン・ブレス(1998)
CD(自主制作盤)
 
ボヘミアのホルン作品集 
 1.C・シュターミッツ/ホルン三重奏曲変ホ長調
 2.シュティヒ/ホルン四重奏曲ヘ長調Op18−1
 3.  〃  /ホルン四重奏曲Op18−2
 4.フロビル/ホルンとピアノのためのアリアとロンド
5.ドヴォラチェク/デュー・パー・デュオ
   イアン・ブレス(ホルン)(1〜5)
   ノルベルト・ベインズ(ヴァイオリン)(1〜3)
   マリオン・クロンビー(ヴィオラ)(2&3)
   マルシア・スロアーヌ(チェロ)(1〜3)
   マリオン・ジェームズ(ピアノ)(4&5)
   録音1998年10月2日(1〜3)
      1998年3月28日(4&5)

  チェコのイアン・ブレスが自宅で録音したアルバムです。いずれもボヘミアとチェコの作曲家による作品です。
  シュターミッツの「ホルン三重奏曲変ホ長調」はほとんど録音のない作品で3つの楽章全体で5分ほどの小品です。ホルンとヴァイオリンと チェロによって演奏されます。ちょうどハイドンの「三声のディヴェルティメント」と同じ編成で雰囲気も似ています。第1楽章:アレグロ、第2楽章:ポロネーズ、第3楽章:ヴィヴァーチェになっています。小品ですが中身の濃い作品です。
  シュティヒ(プント)のホルン四重奏曲はかなりの数があるようですが、ここでは作品18の1と2の2曲が演奏されています。シュティヒの作品でも演奏頻度の多い作品です。2曲共に明るい響きのホルンがボヘミアのホルンらしい演奏をきかせてくれます。高音から低音まで安定したホルンで素晴らしい演奏です。シュティヒの作品は改めて聞くとよくできているものです。
  フロビルの作品は1969年の作で美しい響きのアリアはホルンの響きを生かした歌になっています。ロンドは速いテンポでゲシュトップ奏法を使うものでかなりの難曲のようです。
  ドヴォラチェクのデュー・パー・デュオ(Due Per Duo)は1970年の作品。ホルンとピアノのデュオで第1楽章:レチタティーヴォーロンド アレグロ、第2楽章:ロンドUで構成されています。こちらも現代作品で無調らしく、かなり難解です。第2楽章はロンドとはいえこtらもかなり難解な曲です。
  それにしてもイアン・ブレスというホルン奏者は優秀な演奏家です。1935年生まれですが戦後の1953年にチェコを逃れてアメリカで演奏活動をしていました。


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