L・モーツァルトのホルン作品
ルートヴィヒ・ギュトラー(1994)室内シンフォニア |
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CD(BERLIN Classics 0092412BC)
1.シュワルツコップ/トランペット、弦楽と
通奏低音のための序曲ハ長調
2.L・モーツァルト/室内シンフォニア ニ長調
3.トレルリ/2本のトランペットのための協奏曲
ニ長調
4.作曲者不祥/コルノ・ダ・カッチャのための
協奏曲変ホ長調
5.レーリッヒ/ホルン協奏曲第15番ニ長調
6.トレルリ/トランペット協奏曲ニ長調
ルートヴィヒ・ギュトラー(トランペット)(1、3&6)
〃 (コルノ・ダ・カッチャ)(2、4&5)
マティアス・シュムツラー(トランペット)(3)
ルートヴィヒ・ギュトラー指揮
ヴィルトゥオージ・サクソニア
録音 1995年4月(1)
1994年5月(2&6)
1993年3&6月(3&5)
1994年1月(4)
ルートヴィヒ・ギュトラーがトランペットとコルノ・ダ・カッチャを吹き分けて録音したアルバムです。コルノ・ダ・カッチャはヴァルブのついた楽器で狩猟ホルンとは別物です。形状はディスカントホルンのようですが、右手でヴァルブを操作して演奏します。
テオドール・シュワルツコップ(1659〜1732)はバロック時代の作曲家でトランペット、弦楽と通奏低音のための序曲ハ長調は5つの楽章で構成されれいます。序曲、ブーレ、メヌエット、シャコンヌ、ジーグの順で演奏されます。全曲8分30秒ほどの愛らしい作品です。
レオポルド・モーツァルト(1719〜1787)の「室内シンフォニア ニ長調」はホルンの作品ですが、ギュトラーはコルノ・ダ・カッチャで吹いていますので
トランペットのような響きです。4つの楽章ともに大変きれいな演奏です。
トレルリ(1658〜1709)の2本のトランペットのための協奏曲ニ長調はバロック時代のトランペットの華麗な響きが素晴らしい。2本のトランペットが作る和音は我を忘れさせる魅力があります。
作曲者不祥の「コルノ・ダ・カッチャのための協奏曲変ホ長調」はバロック時代の作品らしくクラリーノ協奏曲ですからギュトラーのコルノ・ダ・カッチャなら演奏はお手の物でしょう。大変きれいなメロディが流れます。第1楽章:アレグロ、第2楽章:ラルゴ、第3楽章:アレグロとなっています。
レーリッヒ(1710〜1790)の「ホルン協奏曲第15番ニ長調」はタックウェルが録音していますが、この中では一番長い曲で演奏時間は14分ほどです。低音から高音まで使いますので本来ならホルンで聞きたいところですが、ギュトラーの演奏はフリューゲルホルンのように伸びのある音で余裕があります。第3楽章は低音から高音まで使うので難しいですがギュトラーの演奏はさすがに素晴らしい。
トレルリの「トランペット協奏曲ニ長調」は弦楽伴奏なのでその響きの美しさに酔いそうです。イタリア音楽の明るい響きは良いものです。 |
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