モーツァルト/協奏交響曲

ヴィリー・シュヴァイガー(1999)
CD(OEHMS Classics BVCO38038)

ベリオ&モーツァルト作品集
1.ベリオ/レンダリング〜シューベルトの
     交響曲ニ長調D936Aによる
2.モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K297B
        (ロバート・レヴィン復元版)
3.  〃   /交響曲第35番ニ長調K385「ハフナー」

   イングリット・ハッセ(フルート)(2)
   イザベラ・ウンテラー(オーボエ)(2)
   ヴィリー・シュヴァイガー(ホルン)(2)
   エドゥアルト・ヴィンマー(ファゴット)(2)
   ユベール・スダーン指揮
   ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
   録音 2002年8月29日(1&3)
       1999年8月8日(2)
      モーツァルテウム・ホール
     ザルツブルク音楽祭ライヴ

 このアルバムはザルツブルク音楽祭のライヴ録音です。ルチアーノ・ベリオが1990年に完成した「レンダリング」はシューベルトの交響曲ニ長調D936Aを元に復元とオリジナルの作品を加えた3楽章のシンフォニーです。シュベールトの響きの中にベリオらしい現代的な響きの音楽が混じる不思議な音楽です。
  モーツァルトの協奏交響曲変ホ長調K297Bはロバート・レヴィンの復元版でフルート、オーボエ、ホルンとファゴットがソロ楽器になります。曲は従来のオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットの楽譜とはメロディーはかわらないものの、楽器の分担が違いますので従来のK297bとは全く違う物になっています。ホルンは細かいフレーズがあったり高い音があったりまるで新しい作品を聞くようで新鮮です。第3楽章にはホルンの細かいフレーズがあります。ヴィリー(ウィルヘルム)・シュヴァイガーはモーツァルテウムの首席ホルン奏者です。他のソリスト共々素晴らしい演奏になっています。
  交響曲第35番「ハフナー」は勢いのある演奏で第1楽章の冒頭から厚みのある響きが見事です。また第3楽章のメヌエットが重い響きと美しい響きが代わる代わる聞こえてなんともいえません。フィナーレの響きがまた素晴らしいもので新しいモーツァルトといえましょう。


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