テレマン/ホルン作品

ホルン協奏曲集/パウル・レイ・クレッカ他(1976)
CD(DA CAMERA MAGNA DaCa77 039)

テレマン/ホルン協奏曲集
1.2本のホルン、2本のオーボエと管弦楽のための
                   組曲ニ長調
2.3本のホルンとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
3.ホルン協奏曲ニ長調
4.4本のホルン、2本のオーボエと管弦楽のための
      組曲ヘ長調「アルスター組曲」  
  ジークリート・マヒャタ(ホルン)(1、2&4)
  ゴットフリート・ロート(ホルン)(1、2&4)
  エンリコ・ラファエリス(オーボエ)(1&4)
  イリス・キエンツラー(オーボエ)(1&4)
  ボード・クント(ホルン)(2&4)
  マリアン・カルザ(ヴァイオリン)(2)
  パウル・レイ・クレッカ(ホルン)(3&4)
  クラウス・プレイス指揮&チェンバロ
  ハイデルベルク室内管弦楽団
    録音 1976年2月22&23日

  ドイツのオーケストラによるテレマンのホルン作品集です。最初の2本のホルン、2本のオーボエと管弦楽のための組曲ニ長調は録音のほとんどない作品で2本の狩猟ホルン(ナチュラルホルン)のために書かれています。7つの小品による組曲です。2つのホルンの響きが大変きれいな作品です。オリジナル楽器ならもっと違う響きになることでしょう。第4曲にはホルンが入りません。2本のオーボエが活躍します。第6曲は弦楽のみの演奏になります。
  3本のホルンとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調は3本のホルンのための協奏曲として有名な作品でLP時代から録音されています。3本のホルンがきれいなハーモニーを作ります。第2楽章:グラーヴェは弦楽のみでヴァイオリン・ソロが流れます。第3楽章:プレストの歯切れ良いホルンのリズムが軽やかで良い響きです。
  名曲ホルン協奏曲ニ長調はパウル・レイ・クレッカがソロを吹いています。やや遅めのテンポで演奏する第1楽章は華やかのホルンの響きがバロック時代の優雅な情景を思わせます。第2楽章ではホルン・ソロと対話するオーボエがまたきれいです。第3楽章はホルンと弦楽の対話がとてもきれいでレガートのきいた演奏です。
  最後の「アルスター組曲」は9つの小品の組曲で4本のホルンが大活躍する作品として古くから知られ録音もいくつかあります。ホルンの作り出す和音の美しさはききものですが。この作品ではナチュラルホルンのゲシュトップ音を効果的に使う第7曲が面白いです。半音を使うのは弦楽も同じですが不思議な響きになります。


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