アンサンブル

ミュンヘン・オペラ・ホルン〜ファン・フェア(Fan Faire)
CD(FARAO B108072)

1.シュティーグラー/ローエングリン幻想曲
2.バッハ/いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV61
3.ガブリエリ/第2旋法による8声のカンツォーナ
4.バッハ/目覚めよと呼ぶ声あり BWV140
5.スルンカ/ファン・フェア(Fan Faire)
6.バッハ/おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV180
7.ヴェルディ/「アイーダ」より
         凱旋行進曲とバレエ音楽
8.ピアソラ/忘却
    フランツ・カネフツキー編(2、4、6&7)
    ヴァーン・レイノルズ編(3)
    セバスチャン・サジェ編(8)

  ミュンヘン・オペラ・ホルン
  ヨハネス・ダングラー(ホルン)
  フランツ・ドラクシンガー(ホルン)
  ライナー・シュミッツ(ホルン)
  ミレーナ・ヴィオッティ(ホルン)
  ウルフラム・ジロテック(ホルン)
  マクシリミアン・ホッシュヴィマー(ホルン)
  クリスチャン・ロファラー(ホルン)
  ステファン・ベーニング(ホルン)
  ケイシー・リッポン(ホルン)
   録音 2012年4月

  バイエルン国立管弦楽団のホルン奏者たちによるホルン・アンサンブルです。ウィーン・フィルのホルン奏者だったカール・シュティーグラーが編曲した「ローエングリン幻想曲」は第1幕への前奏曲に始まり、名場面の音楽が続きます。ホルンだけの「結婚行進曲」もまたいいものです。なおシュティーグラーは「ジークフリート幻想曲」も残しています。
  バッハの3つの作品は教会カンタータの「いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV61」「目覚めよと呼ぶ声あり BWV140」「おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV180」でカネフツキーがホルン・アンサンブルのために編曲したものです。「目覚めよと呼ぶ声あり」はホルン・ソロで聴くよりもアンサンブルのほうがオルガンを聴くようで素晴らしい響きになります。
  ガブリエリの「第2旋法による8声のカンツォーナ」は金管アンサンブルをホルンのためにアメリカのヴァーン・レイノルズが編曲したものです。ホルンだけで演奏しても迫力のある響きです。
  ミロスラフ・スルンカ(1975〜)はチェコの現代作曲家で、「ファン・フェア(Fan Faire)」はホルンにあらゆる技法を要求する難曲です。音を出すというより息を噴出す「シュー、シュー」という音が聞こえてきたり面白い作品ですが演奏は大変でしょう。
  ヴェルディの「アイーダ」より凱旋行進曲とバレエ音楽はお馴染みの作品でカネフツキーの編曲です。ヴェルディは2013年に生誕200年を迎えました。
  最後のピアソラの作品「忘却」はセバスチャン・サジェの編曲、哀愁的なメロディが流れます。大変きれいな響きで、これぞホルン・アンサンブルの楽しみでしょう。


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