狩の音楽

菩提樹〜ドイツ愛唱曲集
CD(ACANTA PAL-1051)

菩提樹〜ドイツ愛唱曲集
1.ジルヒャー/ターラウのエンヒェン
2.ドイツ民謡/森や野原で
3.ヘーネ/黄色い馬車に乗って
4.ジルヒャー/泉の水が流れていれば
5.シューベルト/菩提樹
6.ヴェストファーレン民謡/連隊が街を行進する
7.ドイツ民謡/美しい牧野には
8.ジルヒャー/みんなと輪になって
9.シューベルト/旅人の夜の歌
           (すべての峰に憩いあり)
10.バーディシュ・プファルツ民謡/
   聴いてごらん、ホラヒ、ホラホ“6つの小舞曲”
11.シュルツ/月が昇った
12.ツッカルマーリョ/どこにこんないいところが

  ルネ・コロ(テノール)(1、5、9&12)
  カール・リッダーブシュ(バス)(3、7、8&11)
  バイロイト祝祭ホルニステン
  ゲルト・ザイフェルト(ホルン)
  マンフレート・クリエール(ホルン)
  ジークフリート・マハタ(ホルン )
  クラウス・マルコフスキ(ホルン) 
  バリー・ガルベージ(ホルン)
  ギュンター・フリッチェ(ホルン)
  クラウス・シュナイダー(ホルン)
  ヤン・シュレーダー(ホルン)
  クラウス・モルシェル(打楽器)(10)
    録音1985年4月

 このアルバムは8人のバイロイト祝祭ホルニステンと2人の声楽家によるドイツの民謡や愛唱曲集です。その中にホルン・アンサンブルが入ります。
 ルネ・コロのテノールによる演奏は4曲、その中ではシューベルトの「菩提樹」が8本のホルンを伴奏に美しい歌唱を聞かせてくれます。バスのカール・リッダーブッシュも4曲歌っています。ドイツ民謡「美しい牧野には」では魅力的な低音を披露しています。
 ホルン・アンサンブルは4曲、ドイツ民謡「森や野原で」は狩人の歌で、ここではホルンだけで楽しそうに演奏しています。ドイツの狩の音楽です。
 ジルヒャーの「泉の水が流れていれば」は恋の歌ですが、これを8本のホルンで吹いています。流れるような美しい主題が聴かれます。
 ヴェストファーレン地方の民謡「連隊が街を行進する」は大変にぎやかな行進曲です。最後に入る馬のいななきのような表現が面白いです。
 バーディシュ・プファルツ民謡「聴いてごらん、ホラヒ、ホラホ“6つの小舞曲”」はテーマと6つの舞曲で構成され、「テーマ」「ワルツ」「タンゴ」「ケーク・ウォーク」「マーチ」「ブルース」「カンカン」の順で演奏されます。これは聞くよりも演奏するほうが楽しいことでしょう。中でも「タンゴ」「ブルース」「カンカン」は異国情緒豊かな音楽で面白いです。


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