R・シュトラウス/ホルン協奏曲

1番/フィリップ・マイヤーズ(2011)
CDR(DIRIGENT DIR-1371)2枚組

リヒャルト・シュトラウス作品集
Disc1
1.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
      愉快ないたずら」Op28
2.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
Disc2
3.アルプス交響曲Op64

  フィリップ・マイヤーズ(ホルン)(2)
   ロリン・マゼール指揮
    ニューヨーク・フィルハーモニック
  録音 2011年10月20日ライヴ

 マゼールが81歳の時の演奏会ライヴです。お得意のリヒャルト・シュトラウスです。「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」はホルンが大活躍する名曲です。この日の演奏のホルンは素晴らしいものでした。マゼールの指揮は時に間を置いたりテンポを若干落としたりの憎い演奏で、クラリネットのうまさも抜群です。
  首席のマイヤーズが吹くホルン協奏曲第1番は貫禄十分の演奏です。明るく力強く、それでいて繊細さをもつ見事な演奏です。歌うホルンの美しさがあります。第1楽章のチェロ独奏とのからみもまた素晴らしい。第2楽章のカンタービレも見事で、第3楽章ではカデンツァのところでテンポを落としてゆったりと演奏するところはマゼールらしいところでコーダのホルンに花を持たせて集結で少しテンポを落として演奏効果を上げています。まさに名演です。
  アルプス交響曲は大編成の壮大な音楽です。ホルンは8本でワーグナーチューバの持ち替えもありますし、舞台裏にもホルンや金管のバンドが必要になります。またオルガンやチェレスタのほかにウィンドマシーンや雷鳴を鳴らすサンダーマシーンまで登場します。草原の場面ではカウベルが鳴らされます。マゼールの演奏は全曲60分という長大なものです。ニューヨーク・フィルの見事な演奏には感服します。


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