ホルンとハープの為の音楽

デュヴェルノワ/ノクターン第2番/クロード・モーリー(1998)
CD(RICERCAR 206672)

1.ロッシーニ/狩のランデヴー
2.ガレ/カプリース第10番Op32−10
3. 〃 /カプリース第3番Op32−3
4.デュヴェルノワ/ノクターン第2番変ホ長調
5.ガレ/カプリース第7番Op32−7
6. 〃 /カプリース第8番Op32−8
7.ロッシーニ/前奏曲、主題と変奏曲
8.ガレ/カプリース第1番Op32−1
9. 〃 /カプリース第12番Op32−12
10.ドープラ/6本のホルンの為の大六重奏曲ハ長調

  クロード・モーリー(ナチュラルホルン)(1〜10)
   トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト
    (ナチュラルホルン)(1&10)
   ラファエル・ヴォセラー(ナチュラルホルン)(1&10)
   ピエト・ドンブレヒト(ナチュラルホルン)(1&10)
   ギレス・ランバッハ(ナチュラルホルン)(10)
   デニス・マートン(ナチュラルホルン)(10)
   ソフィー・ハリンク(ハープ)(4)
   グイ・ペンソン(ピアノフォルテ)(7)
    録音1998年

  ナチュラルホルンのスペシャリスト、クロード・モーリーを中心としたアルバムです。ロッシーニの「狩のランデヴー」は4本のホルンで演奏しています。この4人の演奏は厚みのある響きで完璧です。ナチュラルホルンとは思えない素晴らしい響きです。
  ジャック・フランソワ・ガレのグランド・カプリース(全12曲)から1番、3番、7番、8番、10番と12番の6曲が演奏されています。このカプリースはソロ・ホルンのための作品で大変演奏が難しいのですが、モーリーの演奏は完璧でこれほどきれいにナチュラルホルンを吹いてしまうとは驚きです。
  デュヴェルノワのノクターン第2番をナチュラルホルンで演奏するのは大変難しいと思いますが、ズヴァールトよりも13年も前に録音していました。もともとナチュラルホルンのために書かれていますが、モーリーの演奏はモダンホルンのようにすらすら吹いています。
  ロッシーニの「前奏曲、主題と変奏曲」は恐らくバルブホルンができる頃には作曲されたと思われますが、ここではナチュラルホルンで演奏されています。この作品はナチュラルホルンの録音が珍しいので貴重な録音です。ピアノフォルテの伴奏によるこの演奏は18世紀の香りがします。
  ドープラの「6本のホルンの為の大六重奏曲ハ長調」をナチュラルホルンで演奏しています。ここにズヴァールトが参加していますが、とにかくこの6名の演奏は驚きでチェコのメンバーが演奏しているかのような素晴らしいアンサンブルです。音色もナチュラルホルンとは思えないほど素晴らしく、ストップ音が快感になる見事な和音になっています。2008年にハビエル・ボネトらがナチュラルホルンで録音していますが、このモーリーらの演奏は斬新で他の演奏を圧倒する見事なアンサンブルです。


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