ブラームス/ホルン三重奏曲

ロバート・ガルシア(2011〜12)
CD(Kickshaw Records CD1001)
 
ホルン三重奏曲集
1.ニスレ/ホルン、ヴァイオリンとピアノのための
            ソナタへ短調Op15
2.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
3.ケックラン/4つの小品Op32
4.ビューロー/インディアナ砂丘
5.ピアソラ/オブリビオン(忘却)
         (コストラバ&ガルシア編)

  リコ・マックニーラ(ヴァイオリン)
  ロバート・ガルシア(ホルン)
  グレグ・コストラバ(ピアノ)
  録音 2011年12月19&20日
      2012年5月24日
 
 ロバート・ガルシア(1964〜)はアメリカのホルン奏者、ジョン・ドレスラー、ウィリアム・ロビンソンらにホルンを師事しています。
 ヨハン・マーティン・フリードリヒ・ニスレ(1780〜1861)のソナタは3つの楽章で構成されています。冒頭モーツァルトのヴァイオリン・ソナタかと思えるほどよく似た雰囲気のヴァイオリンが流れます。すぐにホルンが入って三重奏になります。このニスレの作品は世界初録音と思われますが、ベートーヴェンの10年後に生まれており、埋もれた作曲家のひとりです。モーツァルト風の美しい作品です。
 ブラームスのホルン三重奏曲はヴァイオリン、ホルンとピアノが緊張感をもって演奏しており、バランスの良い響きです。スケルツォ、アダージョ、フィナーレと見事な演奏です。アメリカのホルンの響きがあります。
 ケックランのホルン、ヴァイオリンとピアノのための4つの小品はフランスのホルンのために作曲されています。第1曲の美しさ、第4曲:スケルツァンドの楽しい雰囲気があります。
 ハリー・T・ビューロー(1951〜)の「インディアナ砂丘」は2011年の作、ミシガン湖沿岸の砂丘を題材にした作品です。現代作品ですが聴きやすい作品です。
 ピアソラのオブリビオン(忘却)はタンゴの雰囲気を感じさせる作品、ピアソラの名曲のひとつです。編曲はピアノのコストラバとホルンのガルシアによります。


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