L・モーツァルトのホルン作品

スチュアート・ローズ(2000)室内シンフォニア
CD(ARABESQUE Z6750)

古典派ホルン協奏曲集
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.テレマン/ホルン協奏曲ニ長調 
3.L・モーツァルト/ホルン協奏曲ニ長調
4.フェルスター/ホルン協奏曲第1番変ホ長調

  スチュアート・ローズ(ホルン)
  セント・ルークス室内アンサンブル
  録音 2000年1月29&30日
            2月10&11日

  スチュアート・ローズはアメリカのホルン奏者で、セント・ルークス室内アンサンブルとセント・ルークス管弦楽団の首席ホルン奏者でオルフェウス室内管弦楽団のメンバー。
  ハイドンのホルン協奏曲第1番は12人のアンサンブルによる伴奏でチェンバロも入ります。大変バランスの良い演奏で、ホルンの演奏もなめらかです。ローズのホルンはレガートのうまさと安定したホルンの響きが素晴らしい。カデンツァは3つとも見事な演奏です。
  テレマンのホルン協奏曲ニ長調は弦楽伴奏なので弦8とチェンバロ(L・モーツァルトとフェルスターも同じ)をバックに美しいホルン・ソロが響きます。なんとも癒される演奏で、中でも第2楽章:ラルゴは素晴らしい。
  レオポルド・モーツァルトのホルン協奏曲ニ長調は室内シンフォニアと同じで4つの楽章になっていますが、室内シンフォニアでは第2楽章になっているメヌエットを協奏曲の第4楽章に補足としていれています。演奏は申し分ありません。
  フェルスターのホルン協奏曲第1番変ホ長調はタックウェルが初めて録音したバロックの名曲です。現代のホルンでは滑らかに演奏できますがナチュラルホルンでは難しかったでしょう。ローズのホルンはConn8Dと思われますが深い響きのホルンで味わい深いです。3つの楽章ともに素晴らしい演奏です。
  なおローズはこの録音でエンゲルベルト・シュミットのフル・トリプルも使っています。ハイトーンの多いテレマンとレオポルドの作品で使っているようです。


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