シューマン/コンツェルトシュテュック

パウル・ファン・ゼルム、ラスト、ユルキエヴィッツ&ペルトル(2015)
CD(Audite 97.718)

シューマン/協奏作品集
1.序奏と協奏的アレグロ ニ短調Op134
2.ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲Op131
3.序奏とアレグロ・アパッショアナート ト長調Op92
4.4本のホルンのための
    コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86

  アレキサンダー・ロンクイッチ(ピアノ)(1&3)
  パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)(2)
  パウル・ファン・ゼルム(ホルン)(4)
  ルートヴィヒ・ラスト(ホルン)(4)
  ライナー・ユルキエヴィッツ(ホルン)(4)
  ヨアヒム・ペルトル(ホルン)(4)
  ハインツ・ホリガー指揮
   ケルン・WDR交響楽団
  録音2015年2月19〜21日(1&3)
     2015年2月9〜11日(2)
     2015年3月4〜7日(4)

 ハインツ・ホリガー指揮によるシューマンの協奏作品集です。
  ピアノの作品としてはピアノ協奏曲イ短調が有名ですが、単一楽章の作品が2曲書かれています。「序奏と協奏的アレグロ」は1853年に書かれています。「序奏とアレグロ・アパッショアナート」は1849年に書かれています。ロンクイッチのピアノは良い響きを出しています。
  ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲は1854年の作品です。15分を超える大作です。コパチンスカヤの力強い響きもまた素晴らしいものです。
  「4本のホルンのためのコンツェルトシュテュック」はケルン放送(WDR)交響楽団のホルン奏者4人の演奏です。パウル・ファン・ゼルムは2007年から首席奏者をつとめています。この4人の演奏は良い響きで調和のとれた素晴らしいものです。オーケストラの鳴らし方がまた見事なものです。ホリガーが何度もリハーサルを重ねたことが伺えます。第2楽章の穏やかな響き、第3楽章の緻密な演奏も素晴らしいものです。統一感のあるホルンの響きはホルン・アンサンブルの醍醐味です。さわやかな名演奏です。ホリガーの指揮も絶賛したいです。


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