ロゼッティ/ホルン協奏曲

ホルン協奏曲ニ短調MurrayC39/クリチャン・ビンデ(2015)
CD(harmonia mundi 88875143452)

ロゼッティ/交響曲&協奏曲
1.交響曲ハ長調MurrayA3
2.フルート協奏曲ト長調MurrayC24
3.交響曲ト短調MurrayA41
4.ホルン協奏曲ニ短調MurrayC39
5.8つの楽器のための交響曲ヘ長調MurrayA35

  アニー・ラフラム(フラウト・トラヴェルソ)(2)
  クリチャン・ビンデ(ナチュラルホルン)(4)
  コンパニア・ディ・プント
  録音 2015年6月22〜25日    

 ドイツのピリオド楽器オーケストラ、コンパニア・ディ・プントによるロゼッティの作品でいずれも世界初録音になります。
 交響曲(シンフォニア)は2曲ともに3つの楽章で構成されています。モーツァルトと同じ時代に生きたロゼッティの音楽は共通の響きがあります。
 フルート協奏曲はフラウト・トラヴェルソのしっとりとした響きがたまりません。
 ホルン協奏曲ニ短調MurrayC39は名曲ホルン協奏曲ニ短調MurrayC38と同じ主題が出てきますので遺稿または書き直しのようです。ブックレットにはト短調になっていますがニ短調です。冒頭のホルンはホルン協奏曲ニ短調MurrayC39の前奏から入ると思ったら第2主題のほうが先でそのあとに第1主題にあたるメロディがきます。続く主題はまったく異なるもので聞くたびに新鮮です。またこの第1楽章にはカデンツァが入ります。長大な素晴らしいものです。第2楽章は新しい主題が流れます。この楽章は新たに書かれたものです。穏やかなアダージョです。カデンツァではビンデがホルン協奏曲ニ短調MurrayC38の第2楽章の主題を引用そています。第3楽章はホルン協奏曲ニ短調MurrayC38の第3楽章の主題が使われていますが全くことなる主題が多くとても新鮮に聞こえます。この作品は後に書かれたのか先に書かれたのか不明ですが面白い作品です。ロゼッティのホルン協奏曲は15〜6曲あるようですからまだ埋もれた作品がいくつかありますので新たな録音が望まれます。
 最後の8つの楽器のための交響曲ヘ長調は4つの楽章で構成されています、小編成のディヴェルティメント風の作品です。


トップへ
戻る
前へ




inserted by FC2 system