ハイドン/ホルン協奏曲

1番/ヨハネス・ヒンターホルツァー(2014)
CD(ERATO 0825646052042)2枚組

ヨゼフ・ハイドン/協奏曲集
CD1
1.ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調Hob.Za−4
2.ホルン協奏曲第1番ニ長調Hob.Zd−3
3.チェンバロ協奏曲ト長調Hob.][−4
CD2
4.交響曲第83番ト短調Hob.T−83「めんどり」
5.幻想曲ハ長調Hob.]Z−4
6.チェンバロ協奏曲ニ長調Hob.][−11
7.ヴァイオリンとチェンバロのための
     協奏曲ヘ長調Hob.][−6

  リッカルド・ミナシ(ヴァイオリン)(1&7)
  ヨハネス・ヒンターホルツァー
     (ナチュラルホルン)(2)
マクシム・エメリャニチェフ(チェンバロ)(3&5〜7)
  リッカルド・ミナシ指揮(1〜3)
  マクシム・エメリャニチェフ指揮(4〜7)
  イル・ポモ・ドーロ
  録音 2014年2月7〜26日

 イタリアのオリジナル楽器の団体イル・ポモ・ドーロによるハイドンの協奏曲です。ヴァイオリンのリッカルド・ミナシとチェンバロのマクシム・エメリャニチェフが指揮をしながら演奏しています。
 ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調はハイドンの作かどうか疑問視されることもありますが、よくできています。アレグロ・モデラート、アダージョ、アレグロの3つの楽章で構成され、古典の協奏曲の美しさがります。
 ホルン協奏曲第1番ニ長調はオリジナルの作品です。ヒンターホルツァーがナチュラルホルンを吹いて演奏しています。装飾音のかけかたが面白くイタリアの伝統かもしれません。ホルンは太く大きな響きです。このホルンで聴くハイドンは新鮮です。録音もよく透明感、奥行きと素晴らしいものです。カデンツァも長いです。ヒンターホルツァーは2番の協奏曲をミヒャエル・ハイドンの協奏曲として録音していますので2つの協奏曲をナチュラルホルンで録音したことになります。第2楽章の演奏もよく、第3楽章の速いテンポも鮮やかなハンドさばきをみせています。カデンツァも素晴らしい。
 チェンバロ協奏曲ト長調Hob.][−4はピアノ協奏曲として演奏されることの多い作品です。この録音ではチェンバロで演奏されていますので、音量が足りなくてオーケストラが抑え気味に演奏しています。
 交響曲第83番ト短調「めんどり」はト短調の暗い響きの作品です。第1楽章の第2主題がめんどりの鳴き声を思わせるのでこの「めんどり(雌鶏)」の名がつけられたそうです。「コッココッコ」のリズムがあります。
 幻想曲ハ長調Hob.]Z−4はチェンバロの作品です。ピアノでも演奏されます。
 チェンバロ協奏曲ニ長調Hob.][−11もピアノ協奏曲として演奏されることの多い作品です。このこでもオーケストラが抑え気味に演奏しています。
 ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲ヘ長調Hob.][−6はチェンバロ協奏曲の中の1曲でヴァイオリンはオブリガートとしての扱いのようです。それでもヴァイオリンの役割は大きいです。ヴァイオリン協奏曲のようにも聞こえます。


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