テレマン/ホルン作品

2つのホルン、ヴァイヴァイオリンと通奏低音の為の序曲/ローラー&フィッシャー(1965)
CD(TELDEC WPCS-13610)

テレマン:複数楽器のための協奏曲集
1.リコーダーとファゴットのための協奏曲
            ヘ長調 TWV52:F1
2.4つのヴァイオリンのための協奏曲
              ト長調 TWV40:201
3.2つのホルン、ヴァイオリンと通奏低音のための
            序曲ヘ長調 TWV44:7
4.3つのオーボエ、3つのヴァイオリンと
   通奏低音のための協奏曲変ロ長調 TWV44:43

フランス・ブリュッヘン(リコーダー)(1)
オットー・フライシュマン(ファゴット)(1)
アリス・アーノンクール(ヴァイオリン)(2〜4)
ヴァルター・プファイファー(ヴァイオリン)(2&4)
ペーター・シューバーヴァルター(ヴァイオリン)(2&4)
クルト・タイナー(ヴァイオリン)(2)
ヘルマン・ローラー(ナチュラルホルン(3)
ハンス・フィッシャー(ナチュラルホルン)(3)
ユルク・シュフトライン(オーボエ)(4)
カール・グルーバー(オーボエ)(4)
ベルンハルト・クレーベル(オーボエ)(4)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 録音 1965年11月

 ニコラウス・アーノンクールがウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを指揮したテレマンの協奏曲集です。
 リコーダーとファゴットのための協奏曲ヘ長調は名手フランス・ブリュッヘンのリコーダーが聴かれます。4つの楽章で構成されていてリコーダーとファゴットの対話が絶妙です。ブリュッヘンのリコーダーは豊かな音量でよく響きます。
 4つのヴァイオリンのための協奏曲ト長調は4つの楽章で構成されています。第1楽章のラルゴ・エ・スタッカートは「ヘンデルのラルゴ」のような響きで始まります。第2楽章:アレグロは合奏協奏曲のようです。第4楽章:ヴィヴァーチェも同様です。
 2つのホルン、ヴァイオリンと通奏低音のための序曲ヘ長調は「2つのホルンと弦楽のための組曲ヘ長調」と同じ作品です。2つのナチュラルホルンが良い響きを奏でます。5つの楽章で構成されていて、テレマンのホルン作品として人気のある曲です。この録音は1965年ですからおそらく初めての録音と思われます。また唯一のナチュラルホルンによる録音です。第1楽章はテンポの変化があってよくできています。第2楽章のロンドーはモデラート、第3楽章のサラバンドはレントでどちらもホルンの和音がきれいです。第4楽章のメヌエットはこちらも2つのホルンの豊かな響きが素晴らしい。第5楽章のブーレはプレストで弦楽と2つのホルンの対話が大変きれいです。
 3つのオーボエ、3つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調 は3つの楽章で構成されていて、第1楽章のアレグロは3本のオーボエが賑やかに響きます。3本のオーボエと3つのヴァイオリンという異色の組み合わせは第2楽章のラルゴで美しい響きを聴かせてくれます。第3楽章のアレグロは3本のオーボエが鳥の歌のようににぎやかに響きます。


トップへ
戻る
前へ
次へ




inserted by FC2 system