ブリテンのホルン作品

セレナード/L・ウィリアム・カイパー(1987)
CD(VOX ALLEGRETTO ACD8203)

イギリスのセレナード
1.ヴォ−ン=ウィリアムズ/音楽へのセレナード
2.エルガー/弦楽のためのセレナード
3.ブリテン/テノール、ホルンと弦楽のための
          セレナードOp31

  ジョエル・ピチョン(ヴァイオリン)(1)
  グレイソン・ハースト(テノール)(3)
  L・ウィリアム・カイパー(ホルン)(3)
  ケネス・クライン指揮
  ニューヨーク・ヴィルトゥオーゾ
     室内シンフォニー&合唱団
   録音 1987年

 このアルバムはイギリスのセレナード集です。ヴォ−ン=ウィリアムズの「音楽へのセレナード」は声楽とオーケストラのための作品です。ヴァイオリン・ソロが奏でられてからソプラノ、テノール独唱ののち合唱が歌われます。
 エルガーの「弦楽のためのセレナード」は3つの楽章で構成されています。穏やかなセレナードです。
 ブリテンの「セレナード」でホルンを吹いているL・ウィリアム・カイパーはニューヨーク・フィルのメンバーです。アメリカのホルンらしい太く明るいホルンです。朗々とした吹きぶりが見事です。「プロローグ」に続く第2曲「パストラール」ではハーストのテノールが優しく歌われます。第3曲「ノクターン」は弦楽のアタック、ホルンの分散和音風の主題がきれいです。第4曲「エレジー」は半音のロングトーン、深みのあるホルンが聴きものです。テノールの歌唱も素晴らしい。第5曲「ジーグ」では弦楽のフーガが流れ最後にホルンが加わります。テノールは全く違うメロディを歌います。第6曲「賛歌」での速いフレーズの演奏は見事です。第7曲「ソネット」はテノールと弦楽のみの演奏。その間にホルンはステージの裏の移動して、第8曲「エピローグ」を独奏ホルンが演奏します。よい演奏です。


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