ブリテンのホルン作品

ザ・ハート・オブ・ザ・マター/リチャード・ワトキンス(2013)
CD(STONE records 5060192780314)

ブリテン/5つのカンティクル
1.カンティクル第1番「愛する人は私のもの」Op40
2.カンティクル第2番「アブラハムとイサク」Op51
3.ザ・ハート・オブ・ザ・マター
  (カンティクル第3番「雨はまだ降っている」を含む)
4.カンティクル第4番「東方の博士の旅」Op86
5.カンティクル第5番「聖ナルキッソスの死」Op89

 ダニエル・ノーマン(テノール)(1〜5)
 ウィリアム・タワーズ(カウンター・テノール)(2&4)
 ベンジャミン・マクレーン(高音域)(2&4)
 ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)(4)
 ハーリエット・ワルター(語り手)(3)
 リチャード・ワトキンス(ホルン)(3)
 クリストファー・グールド(ピアノ)(1〜4)
 ヒュー・ウェブ(ハープ)(5)
 録音 2013年2月15&16日

 このアルバムは「5つのカンティクル」と「ザ・ハート・オブ・ザ・マター」をまとめて録音したものです。カンティクル第3番は「5つのカンティクル」の中の1曲として録音されることが多いのですが、「ザ・ハート・オブ・ザ・マター」にはカンティクル第3番が含まれますので3曲目に「ザ・ハート・オブ・ザ・マタ」を入れたものです。
 ブリテンの「5つのカンティクル」は第1番(テノール独唱)が1947年の作品、第2番(カウンターテノールとテノール)が1952年の作品、第3番(テノールとホルン)が1954年の作品、第4番(カウンターテノール、テノールとバリトン)が1971年、第5番(テノールとハープ)は最晩年1975年の作品です。第2番と第4番ではカウンターテノールの高音域をボーイソプラノが歌っています。
 「ザ・ハート・オブ・ザ・マター」は「カンティクル第3番」をメインとしてナレーションとテノール歌唱とファンファーレによって構成されています。第1曲「プロローグ」はホルンのファンファーレと歌唱によります。第2曲はナレーションで間にホルンのファンファーレが入ります。第3曲はテノールの歌唱、第4曲はナレーション、第5曲はメインのカンティクル第3番「まだ雨が降っているOp55」でテノール、ホルンとピアノのトリオです。ワトキンスのホルンが朗々と響きます。第6曲はナレーション、第7曲は「エピローグ」でホルンのファンファーレとテノールの歌唱によります。「プロローグ」とほぼ同じでホルンは静かに吹いて最後はミュートを使います。
 カンティクル第4番「東方の博士の旅」は東方の3博士の歌で三重唱になります。演奏、録音共に優秀なアルバムです。


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