ハイドン/ホルン協奏曲

1番/ヘルマン・バウマン(1968)




LP(独テレフンケン SAT22516)
CD1(TELDEC K25Y 9004)
CD2(TELDEC  WPCS-4292)
CD3(TELDEC WPCS-6377 0630-12324-2)
CD4(TELDEC 4509-94525-2)

LP&CD1&CD3
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.ダンツィ/ホルン協奏曲ホ長調
3.ロゼッティ/ホルン協奏曲ニ短調
  ヘルマン・バウマン(ホルン)
  ヤープ・シュレーダー/アムステルダム合奏団
     録音 1968年
CD2&CD4
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.ダンツィ/ホルン協奏曲ホ長調
3.ロゼッティ/ホルン協奏曲ニ短調
4.モーツァルト/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
5.M・ハイドン/ホルン協奏曲ニ長調〜第2楽章
  ヘルマン・バウマン(ホルン)(1〜4)
  デイル・クレヴェンジャー(ホルン)(5)
ヤープ・シュレーダー/アムステルダム合奏団(1〜4)
ヤーノシュ・ローラ/フランツ・リスト室内管弦楽団(5)
    録音 1968年(1〜3
        1966年(4)
        1983年6月(5)

 ハイドンのホルン協奏曲第1番はまだ録音の少ない時期の録音でした。バウマンのホルンは音色の美しいことに驚いたものでした。またカデンツァが長く素晴らしいものでした。低音から高音まで使う見事な演奏です。第2楽章の美しいカンタービレはこれも素晴らしい演奏でした。高音から超低音までのホルンの美しい響きがあります。カデンツァもきれいです。第3楽章はタンギングのうまさと安定感があります。カデンツァも実に素晴らしい演奏です。

 ダンツィのホルン協奏曲ホ長調はブレインの録音以来の録音でしたが、LPでは初めて聞きました。ホ長調という演奏の難しい作品ですが、バウマンは軽く歌うようにスラスラ演奏しています。その音色の美しい響き、ハイトーンの安定した響きと申し分のない演奏です。カデンツァは低音から高音まで使う長くて素晴らしいものです。第2楽章はロマンス、朗々と歌うホルンの美しさがあります。第3楽章のロンドは軽やかなホルンです。カデンツァが2度も挿入されて華やかな雰囲気の作品です。きれいな演奏です。

 ロゼッティのホルン協奏曲ニ短調はすでにエーリヒ・ペンツェルで何度も聴いていましたのでバウマンの演奏は新鮮に聞えました。なお、このバウマンの録音ではペンツェル盤で大幅なカットをしていた第1楽章の前奏をカットなしで録音していました。このニ短調の協奏曲は今でこそ録音がいくつもありますが、バウマンが録音したときはペンツェルの録音があっただけでした。バウマンのホルンは大変素晴らしい演奏です。第2楽章のロマンツェはきれいな演奏です。カデンツァが挿入されています。第3楽章のロンドは軽快な主題が歌われます。バウマンのホルンは素晴らしい演奏です。これはロゼッティの作品の中でも親しみやすい作品です。

CD2&CD4にはモーツァルトのホルン協奏曲第2番と、クレヴェンジャーのミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲があります。
 モーツァルトのホルン協奏曲第2番はバウマンが初めて録音したモーツァルトのホルン協奏曲でした。第1楽章はきれいなホルンで滑らかな演奏が素晴らしい。後半のハイトーンの美しさ、伸びのある低音と見事な演奏です。第2楽章の美しい響きのホルンは素晴らしい演奏です。第3楽章のロンドはさわやかに始まって軽快なホルンが響きます。バウマンのホルンの美しさがあります。
 ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲ニ長調の第2楽章はデイル・クレヴェンジャーのホルンです。第2楽章:アレグロ・ノン・トロッポは時折アドリブを入れながら演奏しています。タックウェルのアドリブと比べるのも面白いです。実に巧みな演奏です。カデンツァも見事な演奏です。素晴らしい演奏です。


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