テレマン/ホルン作品

野外音楽作品集/2本の狩猟ホルンのためのメヌエット/マドゥフ兄弟
CD(RICERCAR RIC 397)

テレマン/野外音楽作品集
1.組曲ヘ長調 TWV.44:F16〜2本のホルン、
     2本のオーボエとファゴットのための
2.2本の狩猟ホルンのためのメヌエット TWV.40:110
3.2本のオーボエとファゴットのための協奏曲ヘ長調
   (伝テレマン作)
4.ロストック組曲変ホ長調(作曲者不詳)〜トランペット、
        2本のオーボエとファゴットのための
5.フィードラー/3声部の協奏曲 変ホ長調
      〜2本の狩猟ホルンとファゴットのための
6.協奏曲ニ長調 TWV.43:D7〜トランペット、
        2本のオーボエと通奏低音のための
7.トランペットの調べ ハ長調 TWV.41:C1
       〜トランペットと通奏低音のための
8.行進曲ヘ長調 TWV.50:F43〜2本のホルン、
    3本のオーボエ、ファゴットと打楽器のための

アンサンブル・エオリュス(古楽器使用)
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルトランペット)(4、6&7)
        〃       (ナチュラホルン)(1、2、5&8)
ピエール=イヴ・マドゥフ(ナチュラホルン)(1、2、5&8)
エルザ・フランク(オーボエ)(1、3、4、6&8)
ジョアンヌ・メートル(オーボエ)(1、3、4、6&8)
ジェレミー・パパセルジオー(ファゴット)(1、3〜8)
エリザベート・ガイガー(チェンバロ)(6&7)
フィリップ・カンギレン(オーボエ)(8)
ジャン・シャンブー(打楽器)(8)
録音 2018年6月
 シラン、サンテーユ聖母教会

 テレマンが作曲した王侯貴族のための野外音楽を集めたものです。作曲者不詳の作品やフィードラーの作品も演奏されています。ナチュラルトランペットとナチュラルホルンの名手ジャン=フランソワ・マドゥフと弟のピエール=イヴ・マドゥフが狩猟ホルンを吹くと華やかです。
 組曲ヘ長調は2本のホルン、2本のオーボエとファゴットによる演奏です。序曲と4つの小品による組曲です。大変華やかな響きの作品です。ホルンが良い響きです。
 2本の狩猟ホルンのためのメヌエットは初録音のようです。マドゥフ兄弟の素晴らしい演奏で聴けます。1分あまりの小品です。
 2本のオーボエとファゴットのための協奏曲はテレマンの作と思われる作品です。3本の楽器の響きの良さはオリジナル楽器の美しさといえます。4つの楽章で構成されています。
 ロストック組曲変ホ長調は作曲者不詳の作品でトランペット、2本のオーボエとファゴットのための作品です。ナチュラルトランペットの響きとオーボエのひびき溶け合って華やかな響きになっています。序曲と4つの小品による組曲です。低音のファゴットが良い響きを出しています。
 マクシミリアン・フィードラーの3声部の協奏曲 変ホ長調は2本の狩猟ホルンとファゴットのための作品です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「ラルゴ」では装飾音が難しいところでしょう。第2楽章のヴィヴァーチェは2本のホルンがこだまのように応答しながら演奏するところが聴きどころです。第3楽章のドルチェは2本のホルンが和音を作りながら歌う美しい小品です。第4楽章のヴィヴァーチェは狩りのホルンの楽しさを感じます。演奏は難しいと思います。
 協奏曲ニ長調はトランペット、2本のオーボエと通奏低音のための作品。4つの楽章で構成されています。中音域のオーボエで始まり高音域のトランペットで始まる第1楽章はトランペット協奏曲のようです。第2楽章のヴィヴァーチェはオーボエとの絡みが素晴らしいです。野外音楽としても楽しいです。第3楽章のシチリアーノは2本のオーボエの歌が通奏低音と共に歌われます。トランペットはお休みです。第4楽章のヴィヴァーチェはトランペット協奏曲の華やかな響きが聴かれます。
 トランペットの調べ ハ長調はトランペットと通奏低音のための短い「アリア」です。ナチュラルトランペットとファゴットが対話するように歌います。
 行進曲ヘ長調は2本のホルン、3本のオーボエ、ファゴットとスネアドラムによる演奏です。大変軽快な演奏です。まさに行進曲です。ドラムで終わっています。


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