サン=サーンス/ホルン作品

ロマンスOp36/ダグラス・ランディーン(2017)
CD(Affetto AF1803)

フランスのホルン作品集
1.プラネル/伝説(レジェンド)
2.トマジ/コルシカの歌
3.ボザ/山の頂で
4.ポール・ボヌー/想い出
5.バシュレ/モンターニュの踊り
6.グノー/ピストンホルンのための6つのメロディより
            第2番:アンダンティーノ
7.デュカス/ヴィラネル
8.サン=サーンス/ロマンスOp36
9.ジャンヌ・ドゥメッシュ−/
      ホルンとピアノのためのバラードOp12
10.ブトリー/Chassacor(狩りのホルン)

  ダグラス・ランディーン(ホルン)
  バーバラ・ゴンザレス=パルマー(ピアノ)
  録音 2017年6月22〜24日

 ダグラス・ランディーンはアメリカのホルン奏者。ラルフ・フローリッチとローウェル・グリーアに師事しています。1987年にはアメリカ・ホルンコンクールでナチュラルホルンを吹いて優勝しています。
 ロベール・プラネル(1909〜1994)の「伝説(レジェンド)」は3つの小品で構成されています。情熱的な第1曲、軽快な第2曲、そして豪快な第3曲と続きます。フランスの作品ですがアメリカのホルン奏者に人気があるようです。
 アンリ・トマジ(1901〜1971)の「コルシカの歌」はイタリアのコルシカの歌を作品にしたものです。のどかな歌です。フロイディス・リー・ヴェクレの録音があります。
 ウジェーヌ・ボザの「山の頂で」は「森にて」と並ぶ名曲です。ペーター・ダムが録音して以来演奏、録音がされるようになりました。山の自然を表現したこの作品は聞けば聞くほど魅力あふれるものです。雄大で静かな雰囲気を歌っています。
 ポール・ボヌーの「想い出」は郷愁的な美しいメロディーが歌われる小品です。
 アルフレッド・バシュレの「モンターニュの踊り」はフランスのモンターニュの踊りを作品にしrたものです。穏やかな前半、速いテンポの中間部と美しい響きの後半になっています。
 シャルル・グノーのピストンホルンのための6つのメロディより「第2番:アンダンティーノ」は穏やかな主題が美しい作品です。
 デュカスの「ヴィラネル」はパリ音楽院の卒業試験の課題曲でした。前半に自然倍音の指定がありますが、ランディーンは一部でハンドストップを使っているようです。見事な演奏です。
 サン=サーンスの「ロマンスOp36」はオーケストラ版もありますが、ピアノ版も人気があります。ランディーンの演奏は実に美しいロマンスです。
 ジャンヌ・ドゥメッシュ−の「ホルンとピアノのためのバラード」はオリジナル作品です。ドゥメッシュ−はオルガン奏者でもあり低音の使い方もうまいです。ホルンの作品としても魅力的です。
  ロジェ・ブトリーの「Chassacor(狩りのホルン)」は狩りの風景を歌ったもので、狩りのロンド風の音形に始まり、穏やかな森の風景を感じさせる中間部と狩りのホルンの後半から構成されています。ランディーンのホルンはさすがに素晴らしい演奏です。


トップへ
戻る
前へ
次へ




inserted by FC2 system