R・シュトラウス/ホルン協奏曲

2番/ヨハネス・デングラー(ホルン九重奏版)

CD(Bsorec BSOREC0006)

ミュンヘン・オペラ・ホルン
ヴォイジャー(航海者)
1.ゾマー/エッギスホルンより
      〜4つのアルプホルンのために
2.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
     〜ドイバー編、ホルン九重奏版
3.アントン・ライヒャ/トリオ〜3つの
         ナチュラルホルンのために
4.コンスタンティア・グルズィ/航海者 2
5.オスカー・フランツ/森の歌
6.R・シュトラウス/ドイバー編/
       歌劇「ダフネ」による幻想曲
7.ピエール=マックス・デュボワ/
       ホルン四重奏曲より第4曲「パヴァーヌ」
8.ウルス・フィーアリンガー/夕べの静けさ
         〜4つのアルプホルンのために

 ミュンヘン・オペラ・ホルン
 ヨハネス・デングラー(ホルン)(2:ソロ、1,4,5-8)
 パスカル・ドイバー(ホルン)(2,6)
 フランツ・ドラクシンガー(ホルン)(2-4)
 ミレーナ・ヴィオッティ(ホルン)(1,5-8)
 エヴァ・リラ・フレシュ(ホルン)(4)
 ウルフラム・ジロテック(ホルン)(2,3,6)
 マクシミリアン・ホッシュヴィマー(ホルン)(2,4,6)
 クリスチャン・ロフェラー(ホルン)(1ー8)
 ステファン・ベーニング(ホルン)(2,4,6)
 ケイシー・リッポン(ホルン)(1,2,5-8)
 ライナー・シュミッツ(ホルン)(2,4,6)
 ゲスト奏者:ファビアン・シュレーダー(ホルン)(4)
 コンスタンティア・グルズィ指揮(4)
  録音 2022年1月、2月&9月
  ミュンヘン、プラネッグ/クプファーハウス

 ミュンヘン・オペラ・ホルンはバイエルン国立歌劇場のホルン・セクションによる演奏です。ヴォイジャーは航海者です。
 ハンス=ユルク・ゾマー(1950-)のエッギスホルンよりは4つのアルプホルンのために書かれた小品です。デングラー、ヴィオッティ、ロフェラーとリッポンによる演奏です。
 リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第2番変ホ長調はメンバーのパスカル・.ドイバーがホルン九重奏版として編曲したものです。ソロホルンはヨハネス・デングラーです。第1楽章からホルンだけによる演奏ですから、オーケストラがホルン八重奏になりますので、ソロホルンがどれか分からないようなところもあります。でも初めて演奏するパートもありますから、楽しいと思います。第2楽章はオーボエのソロ部分もホルンで演奏しますので素晴らしいです。ソロホルンも大変きれいな演奏です。ホルンアンサンブルもきれいな響きです。第3楽章はホルンの鮮やかな演奏になりますが、バックのアンサンブルもホルンですから、すべてがホルンソロを吹いているようにも聞こえます。これは新しい作品を聴いているかのようですが、シュトラウスのホルン協奏曲には違いありません。後半も素晴らしいアンサンブルです。デングラーのホルンも素晴らしい演奏です。見事な演奏です。
 アントン・ライヒャ(1770-1836)のトリオは3つのナチュラルホルンのために書かれた24曲の作品です。ここでは第2曲、第3曲と第4曲の3つの曲が演奏されています。ゲシュトップ奏法で演奏していますので、ナチュラルホルンかもしれませんが、現代のホルンでバルブを使わない奏法かもしれません。見事な演奏です。
 コンスタンティア・グルズィ(1962-)の「航海者 2」は8本のホルンによる演奏で、コンスタンティア・グルズィが指揮をしています。雄大な風景を描いたような素晴らしい作品です。ソロホルンもあありますが、ほとんどホルンアンサンブルです。大きな作品です。途中に静寂部分があって後半は静かな演奏です。
 オスカー・フランツ(1843-1886)の「森の歌」は4本のホルンによる演奏です。デングラー、ヴィオッティ、ロフェラーとリッポンによる演奏です。きれいな演奏です。
 リヒャルト・シュトラウス作ドイバー編曲による歌劇「ダフネ」による幻想曲はホルン九重奏版による演奏です。大きな作品です。グリッサンドを使うところもあって見事な演奏です。後半はリヒャルト・シュトラウスの作品の素晴らしさを感じます。きれいな演奏です。
 ピエール=マックス・デュボワ(1930-1995)のホルン四重奏曲より第4曲「パヴァーヌ」はデングラー、ヴィオッティ、ロフェラーとリッポンによる演奏です。きれいな演奏です。理想的なホルン四重奏です。
 ウルス・フィーアリンガー(1964-)の「夕べの静けさ」は4つのアルプホルンのために書かれた作品です。この曲もデングラー、ヴィオッティ、ロフェラーとリッポンによる演奏です。ホルンによる演奏です。静かに始まってきれいな演奏です。2つの部分に分かれていて、後半は華麗な響きの素晴らしい演奏です。


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