モーツァルト/ホルン協奏曲全集

ヘルマン・バウマン(1984)




CD1(PHILIPS 32CD−343(412 737−2)
CD2(PHILIPS PHCP−1218)
CD3(PHILIPS PHCP−10597)
CD4(PHILIPS 432 057−2)
CD5(UNITED CLASSICS T2CD2013025)

CD1&CD2&CD4&CD5
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
  (K514:カール・マルゲール校訂)
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
   ヘルマン・バウマン(ホルン)
   ピンカス・ズーカーマン指揮
    セント・ポール室内管弦楽団
   録音 1984年10月18〜22日
CD3
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
     (K514:カール・マルゲール校訂)
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.L・モーツァルト/2つのホルンの為の協奏曲
   ヘルマン・バウマン(ホルン)(1〜5)
   ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(1
    ピンカス・ズーカーマン指揮
     セント・ポール室内管弦楽団(1〜4)
   アイオナ・ブラウン指揮
      アカデミー室内管弦楽団(5)
  録音 1984年10月18〜22日(1〜4)
      1986年1月3日〜5日(5)

 これはバウマン3回目の全集録音でした。サポートがズーカーマンでアメリカでの録音です。バウマンはこの時も4曲だけでロンドやフラグメントは録音しませんでした。しかしながら、第1番の第2楽章はジェスマイアー版ではなくモーツァルトの自筆譜からカール・マルゲールが校訂した楽譜を使っています。カデンツァでは重音奏法だけでなくロンドK371のフレーズを使ったり面白いです。
  また3番と4番のカデンツァは新しく作ったもので、古い録音と同じカデンツァは吹いていませんでした。この辺がこだわりでしょうか。新しく録音するにあたってはカデンツァを書き直すのは当然のことかもしれません。
  アナログ録音と比べると響きの違いがあるように思いますが、1984年50歳の記念録音としてバウマンの円熟期の演奏は見事なものです。
 CD3に収録されている父レオポルド・モーツァルトの2つのホルンの為の協奏曲変ホ長調はヴラトコヴィチとの共演です。バウマンは70年代にもこの曲を録音していますが、この録音の素晴らしい響きは他を圧倒するでしょう。この録音で面白いのが第3楽章で最初に出てくるソロを自然倍音だけで演奏しています。ストップ音が鮮やかです。オーケストラの響きも素晴らしい。CD1は西ドイツ盤、CD2は日本フォノグラム盤、CD3は1996年発売のポリグラム盤、CD4は1990年発売の西ドイツ盤、CD5は2014年発売のInternational B.V.盤です。


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