モーツァルト/ホルン協奏曲全集

マリー=ルイーズ・ノイネッカー(1988)
CD(Novalis 150 030−2)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
2.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417

  マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
  トーマス・フューリ指揮
    カメラータ・ベルン
    録音 1988年3月 

 ノイネッカーのモーツァルトは大変素晴らしい演奏です。音色もきれいですし、テクニックも抜群です。女性の演奏とは思えません。ジャケット写真はなぜか裏返しになっています。
 第4番の滑らかな演奏はライヴでも聞かれましたが、この録音は流麗かつ美しい響きで余裕が感じられます。カデンツァは長く、ノイネッカーのホルンの音色がわかる見事なものです。なお第2楽章の提示部最後に繰り返しが入ります。第3楽章:ロンドの中間部Cにフレーズの繰り返しがあります。コーダ前にカデンツァが入ります。第1番は弦楽の美しい響きと流麗なホルンが見事です。第2楽章では装飾音を加えていて面白いです。
 第3番ではレガート、スラーのうまさが際立っています。クレッシェンド、高音の美しい音色そして軽いビヴラートと魅力一杯です。カデンツァは4番同様長いもので低音から高音まで使いながらホルンの音色を楽しませてくれます。第3楽章:ロンドではフェルマータのあとに即興を入れています。特にコーダ前は面白いです。
 第2番はふくよかな響きのホルンが一瞬ブレインを思わせますが、やはりノイネッカーのホルンはまた別の美しさがあります。この2番は田園的な雰囲気を感じるのですがノイネッカーの演奏はまさにその自然的な美しさを感じさせます。第2楽章がまた素晴らしい音楽になりますがこの田園的な響きをよく出していると思います。第3楽章:ロンドでは装飾音を加えてみたりの流暢な演奏で、Bの最後にカデンツァを入れています。このロンドも見事な演奏です。ブレインにせまる楽しいモーツァルトです。


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