モーツァルト/ホルン協奏曲全集

ゲルハルト・シュレーダー(1995)


CD1(ARTE NOVA BVCC−6017)
CD2(ARTE NOVA 74321 30478 2)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495

  ゲルハルト・シュレーダー(ホルン)
  エミール・クライン指揮
    カメラータ・ハンブルク    
   録音 1995年5月28〜31日

 ゲルハルト・シュレーダーは1931年生まれのドイツのホルン奏者です。マックス・レーガー音楽院でフリートヘルム・デーラーに師事しました。シュトゥットガルト放送響、ベルリン放送響を経て1968年から北ドイツ放送響の首席奏者をつとめています。シュレーダーのホルンはドイツの伝統的な響きを出しています。これは64歳のときの録音です。
 ホルン協奏曲第1番はやわらかく美しい響きのホルンでレガートのきれいな演奏です。第2楽章のアレグロはゲシュトップ奏法も取り入れた見事な演奏です。
 ホルン協奏曲第2番でもレガートのうまさ、流暢でよどみないホルンは低音から高音まで安定しており、見事な演奏です。第2楽章のアンダンテはきれいな主題を朗々と歌います。第3楽章のロンドは力みの無いホルンで素晴らしい演奏です。
 ホルン協奏曲第3番はオーケストラの良い響きと共にホルンが穏やかにしかも美しい響きの演奏です。展開部の演奏も素晴らしいです。カデンツァは主題をうまくアレンジした見事な演奏です。第2楽章のロマンツェはきれいな演奏です。ホルンのふくよかな響きが素晴らしい。第3楽章のアレグロは速めテンポで快活な演奏です。また勢いの感じられる見事な演奏です。
 ホルン協奏曲第4番は重厚なオーケストラと共にシュレーダーの見事なホルンが聴かれます。展開部もきれいな演奏です。カデンツァの演奏も見事なものです。第2楽章のロマンツェは大変きれいな演奏です。第3楽章のロンドは軽やかな演奏です。楽しそうです。コーダ前のカデンツァはありません。これは見事な演奏です。


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