モーツァルト/ホルン協奏曲全集

マイケル・トンプソン(1995)
CD(NAXOS 8.553592)

モーツァルト/ホルンと管弦楽のための作品全集
1.フラグメント変ホ長調K370b
2.ロンド変ホ長調K371  
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
4.フラグメント ホ長調K494a
5.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
6.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
7.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
8.ロンド ニ長調K514(ジュスマイアー編)

  マイケル・トンプソン(ホルン&指揮)
  ボーンマス・シンフォニエッタ
   録音 1995年12月18〜20日

 これはモーツァルトのホルンと管弦楽のための作品をまとめたCDです。順序がいいですね。フラグメントK370b、ロンドK371、フラグメントK494aとホルン協奏曲第1番はジョン・ハンフリーズの再構築版、ホルン協奏曲第2番と第4番はハンフリーズの編曲です。K371のロンドは新発見の提示部が入る版です。
 ホルン協奏曲第2番の第1楽章にはカデンツァを挿入していますので斬新です。またホルン協奏曲第4番の第1楽章には聞き慣れないフレーズや音が入り、ペーター・ダムの旧盤のような面白さがあります。
 ホルン協奏曲第1番は第2楽章がハンフリーズ再構築のK514で、次にジュスマイアーが完成させたロンドを演奏しています。並べ方はタックウェルの1990年録音と同じです。なお、ホルン協奏曲第3番の第3楽章ではフェルマータのあとにアドリブが入っています。
 このCDは面白く、贅沢な組み合わせでしかも廉価盤です。お勧めのCDです。    


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