R・シュトラウス/ホルン協奏曲

1&2番/ヘルマン・バウマン(1983)



LP(PHILIPS 25PC−5092 412 237)
CD1(PHILIPS PHCP−9025)
CD2(PHILIPS 412 237−2)
CD3(PHILIPS UCCP−9036)

.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
2.ウェーバー/コンチェルティーノ ホ短調Op45
3.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調

 ヘルマン・バウマン(ホルン)
 クルト・マズア指揮
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
   録音 1983年12月12〜14日  

 バウマンのホルン協奏曲集です。マズア指揮ゲヴァントハウスとの共演です。
 R・シュトラウスのホルン協奏曲第2番は唯一の録音で流麗な演奏はさすがに素晴らしいものです。第1楽章からきれいなレガートによる演奏が聴かれます。バウマンの演奏は抑えのきいたようなホルンのきれいな響きで完璧な演奏です。ゲヴァントハウスのホールの素晴らしさもあって聞き応えのある演奏です。第2楽章は木管による美しい主題のあとにホルンが歌います。後半も良い響きです。第3楽章は快適なホルンの演奏です。ここでもレガートできれいな演奏です。後半も見事な演奏です。
 ウェーバーのコンチェルティーノは2度めの録音です。程よいテンポですらすら吹いています。実に流麗な演奏です。カデンツァのようなアダージョは雄大な響きが素晴らしい。重音もきれいです。ポラッカは快適で見事な演奏です。ハイトーンも素晴らしい響きです。面白いのは終結部の終わり方で通常の楽譜よりも数小節短く終わっています。
 R・シュトラウスのホルン協奏曲第1番は冒頭から力強いホルンが響きます。バウマンのホルンは勢いのある見事な演奏です。チェロのソロもきれいに響きます。第2楽章にあたるアンダンテもきれいな演奏です。最も高い音を出すメロディのところで、珍しくオクターブ低い方を吹いています。これは貴重といえば貴重です。パート譜には確かに上に行くメロディとオクターブ低いメロディが書かれています。後半もバウマンのホルンは見事な演奏です。第3楽章は快適なホルンが響きます。後半も見事な演奏です。終結部は速めのテンポで素晴らしい響きです。名演です。


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