ブラームス/ホルン三重奏曲

デニス・ブレイン(1957)


LP1(PERENNIAL 2007)モノラル 
LP2(BBCレコード ULX−3248−C)
CD(BBC BBCL4048−2)

1.シューベルト/流れの上で
2.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
     リチャード・ルウィス(テノール)(1)
      デニス・ブレイン(ホルン)(1&2)
   アーネスト・ラッシュ(ピアノ)(1)
   マックス・サルピーター(ヴァイオリン)(2) 
   シリル・プリーディ(ピアノ)(2)
        録音 1954年4月6日(1)
        録音 1957年2月15日(2)  

LP最後の放送録音
1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調K407
3.マラン・マレ/ル・バスク
   デニス・ブレイン(ホルン)(1〜3)
   マックス・サルピーター(ヴァイオリン)(1)
   シリル・プリーディ(ピアノ)(1)
   カーター弦楽三重奏団(2)
  アイリーン・グレンジャー(ヴィオラ)(2)
   ウィルフレッド・ペアリ―(ピアノ)(3)
   録音 1957年2月15日(1)
       1956年11月3日(2)
       1957年8月24日(3)
CD  
デニス・ブレインの遺産−1
1.ベートーヴェン/ピアノと木管の五重奏曲Op16
2.デュカス/ヴィラネル
3.マラン・マレ/ル・バスク
4.モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調K407
5.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
    デニス・ブレイン(ホルン)(1〜5)
    デニス・ブレイン管楽合奏団(1)
    ウィルフリッド・パリー(ピアノ)(1〜3)
    イギリス弦楽四重奏団(4)
    マックス・サルピーター(ヴァイオリン)(5) 
    シリル・プリーディ(ピアノ)(5)
     録音 1957年8月24日(1〜3)
         1957年2月18日(4)
         1957年2月15日(5)
 
 LP1は1973年6月に入手した海賊盤でした。
 シューベルトの「流れの上で」はこのレコードで初めて聴きました。とても美しい曲です。ブレインの伴奏が一番きれいでした。他にもダム、ハウプトマン、リンダ―、デイヴィッド・ジョリー、マイロン・ブルームなどの録音がありますが、ブレインの足元にも及びません。
 ブラームスのホルン・トリオはBBCレコードの録音と同じですが、実はBBCレコードはテイチクのカッティングで、音質はこの海賊盤よりも落ちます。デニス・ブレインのブラームスはこちらがいいですね
  LP2は1976年7月の新譜でした。このレコードには伝説のブラームスが収録されています。このブラームスはこのレコードが出る以前に海賊盤が出ていました。モーツァルトはこの翌年の1957年2月18日にもイギリスSQと録音しており、CD化されました。また「ル・バスク」はアンコール・ピースで、演奏の前にブレインの肉声が収録されているという貴重盤です。そしてこの録音が最後となりました。
 CDはBBC放送の貴重な録音の中からデニス・ブレインの演奏をまとめたものです。
 ル・バスクはLPでは曲の前にブレインのコメントが入っているのですが、CDではカットされています。
 モーツァルトのホルン五重奏曲はカーター弦楽三重奏団らとも放送録音があります。こちらの演奏との違いはほとんどないですが、出来はこの演奏の方がいいと思います。音質は文句なしです。
 ブラームスのトリオは唯一の録音です。第1楽章の気品のある演奏、第2楽章の軽やかなホルン、第3楽章では静けさの美、そして第4楽章の明るく楽しそうな演奏とブレイン独特のホルンの響き。何度聞いても素晴らしい演奏です。あらゆるブラームスのホルン・トリオの中で最高峰の演奏と言ってよいでしょう。


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