テレマン/ホルン作品

ホルン協奏曲/ジョルジュ・バルボトゥ(1967)
CD(ERATO 4509−94801−2)

マジック・オブ・ザ・フレンチ・ホルン
1.コレット/コミック協奏曲
2.ボクサ/アンダンテ・ソステヌート
3.テレマン/ホルン協奏曲ニ長調
4.モーツァルト/ロンド変ホ長調K371
5.  〃    /ホルン協奏曲第4番
       〜第2楽章、第3楽章
6.ドープラ/アンダンテ
7.デュカス/ヴィラネル
8.シューマン/4つのホルンのための
   コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86

 ジョルジュ・バルボトゥ(ホルン)(1〜4&6)
 ミシェル・ベルジュ(ホルン)(1)
 ダニエル・ドゥバル(ホルン)(1)
 ジルベール・クルシェ(ホルン)(1)
 ピエール・デル・ヴェスコーヴォ(ホルン)(5&7)
 ジャン=ジャック・ジュスタフレ(ホルン)(8)
 ジャン=ポール・ガンティーズ(ホルン)(8)
 ジャン=クロ−ド・バーロ(ホルン)(8)
 アラン・クールトワ(ホルン)(8)
  リリー・ラスキーヌ(ハープ)(2&6)
  ジャン・ユボー(ピアノ)(7)
パイヤール/パイヤール室内管弦楽団(1、3&5)
グシュルバウアー/バンベルク交響楽団(4)
  〃  /フランス国立放送新フィルハーモニー(8)
 録音 1960年代(1)1971年(2&6)
     1967年(3)1969年(4)
     1970〜71年(5)1979年(7)
     1986年(8)

 このCDはバルボトゥとヴェスコーヴォの名演とジュスタフレ他のシューマンが聴ける贅沢なアルバムです。
 ミシェル・コレットの「コミック協奏曲」は4本のホルンのための小さな協奏曲です。大変きれいな響きでホルンの楽しい演奏です。木管も響きますがホルンの明るい響きの素晴らしいことは絶品です。バルボトゥやクルシエの華麗な響きが聴かれます。
 ニコラ=シャルル・ボクサの「アンダンテ・ソステヌート」はホルンとハープのための作品です。バルボトゥのホルンとハープのためのアルバムにも収録されています。明るい響きのホルンとラスキーヌの素晴らしいハープの響きが聴かれます。バルボトゥの華麗な響きのホルンが素晴らしいです。
 テレマンの「ホルン協奏曲ニ長調」はバルボトゥのホルンです。パイヤールの指揮で見事な演奏です。この作品はハイトーンがよく響きます。第1楽章から見事な演奏です。第2楽章のアンダンテもきれいな演奏です。第3楽章のアレグロも素晴らしいホルンの響きです。
 モーツァルトの「ロンド変ホ長調」はバルボトゥのホルンです。グシュルバウアーの指揮で見事な演奏です。流麗なホルンの演奏です。カデンツァも長くて素晴らしい演奏です。ハイトーンも使います。コーダの演奏も素晴らしいです。
 モーツァルトの「ホルン協奏曲第4番」から第2楽章と第3楽章はヴェスコーヴォのホルンです。全曲演奏から第2楽章と第3楽章が収録されています。第2楽章のロマンツェはきれいなホルンの演奏です。第3楽章のロンドは速めのテンポで軽快な演奏です。聴いていると楽しくなります。コーダ前のカデンツァはありません。これは素晴らしい演奏です。
 ルイ=フランソワ・ドープラの「アンダンテ」はホルンとハープのための作品です。バルボトゥのホルンとラスキーヌのハープによる演奏です。途中にハープのソロもあります。続くホルンのソロもまたきれいな響きです。バルボトゥの素晴らしいホルンが聴かれます。ラスキーヌのハープも素晴らしいです。
 デュカスのヴィラネルはヴェスコーヴォのホルンです。明るい響きのホルンできれいな演奏です。途中でゆったりとした演奏も聴かせてくれます。ジャン・ユボーのピアノも良い響きです。ミュートの部分もきれいです。後半の演奏も素晴らしいです。
 シューマンの4つのホルンのためのコンツェルトシュテュックはジャン=ジャック・ジュスタフレやジャン=ポール・ガンティーズなどがホルンを演奏しています。第1楽章冒頭の和音、そして4本のホルンのファンファーレと大変よい響きです。4人のホルンの音色は調和がとれていて素晴らしいアンサンブルになっています。ハイトーンもきれいです。第2楽章のロマンツェは4本のホルンが大変良い響きの演奏になっています。第3楽章は緊張感のある演奏で4本のホルンが最高のアンサンブルを奏でながら演奏しています。トップのジュスタフレはハイトーンもよい響きです。この演奏は大変素晴らしい演奏です。


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