モーツァルト/ホルン協奏曲全集

デイヴィッド・パイアット(1996)





CD1(ERATO 0630−17074−2)
CD2(ERATO 2564 69719−9)
CD3(ERATO WPCS−21220)
CD4(ERATO 2564 68161−9)
CD5(elatus 0927−46723−2)
CD6(ERATO WPCS−5896)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.ホルン五重奏曲変ホ長調K407

  デイヴィッド・パイアット(ホルン)
  ケネス・シリト(ヴァイオリン)(5)
  ロバート・スミセン(ヴィオラ)(5)
  ステファン・ティーズ(ヴィオラ)(5)
  ステファン・オルトン(チェロ)(5)
  サー・ネヴィル・マリナー指揮
   アカデミー室内管弦楽団
   録音 1996年12月18〜21日(1〜4)
       1996年10月24日(5)

 パイアットのモーツァルトはマリナー/アカデミー室内の伴奏です。マリナー/アカデミー室内のモーツァルトはタックウェル、シヴィル、ダムについで4人目でした。
 ホルン協奏曲第1番はレガートのきれいな演奏です。第2楽章では大変流麗な演奏でマリナーの引き出すオーケストラにも美しさがあります。
 ホルン協奏曲第2番はレガートのきれいなホルンと整然としたオーケストラが素晴らしい。優雅なモーツァルトです。22歳のパイアットがこれほど滑らかに吹くとは驚きです。第2楽章の演奏もまた美しいホルンの響きがたまりません。第3楽章のロンドは軽やかな演奏で力みのないホルンが聴かれます。
 ホルン協奏曲第3番ではホルンに勢いが感じられます。マリナーの伴奏にも勢いがあります。この第3番は一味違う演奏になっています。カデンツァ長めのものでこれが見事な演奏です。第2楽章のロマンツェは美しく表現力豊かに演奏してくれます。第3楽章のアレグロはさわやかなホルンできれいな演奏になっています。
 ホルン協奏曲第4番は力強いホルンを吹きながら美しいモーツァルトを表現してくれます。カデンツァは長く歌うように演奏してくれます。美しいカデンツァです。第2楽章のロマンツェは穏やかで美しい演奏になっています。第3楽章のロンドは軽快で勢いのあるホルンが響きます。コーダ前にカデンツァは入りません。
 ホルン五重奏曲はパイアットのホルンが力強く、メリハリのある演奏が好印象です。かなり自由な表現をしています。面白いほどに力強く吹いています。第2楽章は美しいホルンが弦楽と共に響きます。第3楽章は勢いのあるホルンと弦楽が良い響きです。短いカデンツァもあります。良い演奏です。
 CD1は1997年発売のERATOドイツ盤。CD2は2007年発売のWANER英国盤。CD3は2004年発売のWANER国内盤、CD4は2010年発売のWANER/EU盤、CD5は2002年発売の英国WANER盤、CD6は1997年発売の国内盤。


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