サン=サーンス/ホルン作品

ロマンスOp36/大野総一郎(1990)
CD(Fioradimusica CHM1001CD)

ザ・ロマンティック・ホルン
1.F・シュトラウス/シューベルトの
       「あこがれのワルツ」による幻想曲Op
2.サン=サーンス/ロマンス ヘ長調Op36
3.オスカー・フランツ/無言歌Op2
4.ライネッケ/ノットゥルノOp112
5.グリエール/ロマンスOp35−6
6.F・シュトラウス/主題と変奏Op13
7.   〃    /夜想曲Op7
8.リース/序奏とロンドOp113−2
  大野 総一郎(ホルン)
  ミツユ・マリコ(ピアノ)
  録音 1990年3月20&21日
      フランクフルト音楽院ホール

 ドイツのフランクフルトで録音されたこのアルバムは大野総一郎がすでに巨匠の域に達していることがわかる素晴らしい演奏ばかりです。フランツ・シュトラウスのホルン作品を3曲録音していますが、当時はまだほとんど知られていない曲ばかりです。夜想曲以外は珍しい録音でした。幻想曲の演奏が素晴らしいです。序奏と変奏は伴奏もよくてホルンがまたきれいです。夜想曲は実にロマンティックな演奏です。これに刺激されてか90年代に相次いで夜想曲が録音されています。
 サン=サーンスのロマンスはその演奏がほぼノン・ビヴラートできれいです。オスカー・フランツはフランツ・シュトラウスより21歳若いホルン奏者でした。無言歌はドイツでは愛奏曲のようです。ライネッケのノットゥルノはまだ一般に知られていない曲でした。これが初めての録音かもしれません。
 グリエールのロマンスは4つの小品の中の1曲でノイネッカーよりも2年前に録音していました。同じオーケストラのノイネッカーが録音したのは2年後でした。フェルディナンド・リースの序奏とロンドはこれもまた録音が少ない曲で、これもまた初めての録音かもしれません。演奏はなめらかでよどみのない見事な演奏です。


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