サン=サーンス/ホルン作品
|
|
CD(EUROMUSICA 2110−209)
サン=サーンス/管楽器のための室内楽作品集
1.ホルンとピアノのためのロマンス ヘ長調Op36
2.フルートとピアノのためのロマンス ヘ長調Op37
3.デンマークとロシアの歌による奇想曲Op79
4.トロンボーンとピアノのための
カヴァティーナOp144
5.フルートピアノのためのオデレットOp162
6.オーボエ・ソナタ ニ長調Op166
7.クラリネット・ソナタ変ホ長調Op167
8.ファゴット・ソナタ ト長調Op168
マルチェロ・ロータ(ホルン)(1)
アンジェロ・ペルシチッリ(フルート)(2、3&5)
ピエトロ・ボルゴノヴォ(オーボエ)(3&6)
ミケーレ・カルッリ(クラリネット)(3&7)
フロリアーノ・ロジーニ(トロンボーン)(4)
リノ・ヴェルニッツィ(ファゴット)(8)
ピエトロ・スパダ(ピアノ)(1〜8)
録音 1991年
イタリアのソリスト達によるサン=サーンスの室内楽作品です。
ホルンとピアノのためのロマンスヘ長調Op36はサン=サーンスのホルン作品の中でも演奏回数の多い作品です。オーケストラ伴奏もあるのですがピアノ版も多くの録音があります。マルチェロ・ロータのホルンは穏やかで丁寧な演奏です。そこにはホルンの響きの美しさがあります。
「フルートとピアノのためのロマンス」は1874年の作品でホルンのロマンスOp36と同時期に書かれてます。大変美しいロマンスです。アンジェロ・ペルシチッリの華麗な響きが素晴らしい。
「デンマークとロシアの歌による奇想曲」はフルート、オーボエ、クラリネットとピアノのための作品で華麗な響きの冒頭は聞きものです。この演奏も素晴らしい響きです。
「トロンボーンとピアノのためのカヴァティーナ」は1915年の作品。トロンボーンのオリジナル作品として有名です。軽いビヴラートのトロンボーンがなんともいえません。聞き惚れます。
「フルートピアノのためのオデレット」は1920年の作品、原曲はフルートと管弦楽のために書かれていました。ピアノ版は作曲者自身によります。この作品もフルートの華麗な響きが聞きどころ。
「オーボエ・ソナタ」は1921年の作品、この作品も85歳の作品とは思えない完成度の高さがあります。3つの楽章で構成されています。 「クラリネット・ソナタ変ホ長調」は最晩年1921年の作品の中の1曲です。85歳とは思えないメロディの豊富さに驚きます。4つの楽章で構成されています。
「ファゴット・ソナタ ト長調」は1921年最晩年の作品です。管楽器のための最後の作品で3つの楽章で構成されています。第1楽章の天国的な美しさは絶品。ファゴット・ソナタの傑作でしょう。 |
|
|
|