ブラームス/ホルン三重奏曲

ジャン=ジャック・ジュスタフレ(1991)
CD(MUSICALS ACTES SUD M210003)

1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.リゲティ/ホルン三重奏曲(1982)
  ジャン=ジャック・ジュスタフレ(ホルン)
  エリザベート・バルマス(ヴァイオリン)
  アンリ・バルダ(ピアノ)
  録音 1991年9月

 このCDはフランスの演奏家によるブラームスとリゲティのホルン三重奏曲です。
 ジュスタフレのホルンはやわらかで美しい響きです。ビヴラートはほとんどなくてかつてのフランスのホルンではありませんがブラームスを聞くには申し分ありません。ヴァイオリンのバルマスは1965年のパガニーニ国際コンクールで入賞しています。ピアノとホルンとの相性もよく、美しさと明るい響きのブラームスです。第2楽章はバランスの良い響きでホルンが目立つこともなく3人の演奏家が対等になっています。第3楽章アダージョ・メストはヴァイオリンとホルンがデュオのように、ピアノオブリガートで大変気持ちの良い響きです。フィナーレは速いテンポで息のあった演奏です。
 リゲティのホルン三重奏曲は1982年の作品でバウマンが初演していました。リゲティがブラームスへのオマージュとして作曲した4楽章のホルン三重奏曲です。12音技法の大変難しい曲です。この3人の演奏は明快でわかりやすく聞いていて気持ちがいいです。ジュスタフレのホルンは完璧で抜群のテクニックで演奏しています。第2楽章のヴィヴァーチッシモ・モルト・リトミコは速いテンポですが素晴らしい演奏になっています。


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