アーノルドのホルン作品

ホルン協奏曲第2番/アラン・シヴィル(1984)

CD1(EMI 7243 5 66117 2)
CD2(EMI 0946 3 70563 2)

アーノルド/管楽器の為の協奏曲集
1.クラリネット協奏曲第1番Op20
2.オーボエ協奏曲Op39
3.フルート協奏曲第1番Op45
4.ホルン協奏曲第2番Op58
5.フルート協奏曲第2番Op111
6.トランペット協奏曲Op125

  ジャネット・ヒルトン(クラリネット)(1)
  ゴードン・ハント(オーボエ)(2)
  リチャード・アデニー(フルート)(3、5)
  アラン・シヴィル(ホルン)(4)
  ジョン・ワレイス(トランペット)(6)
  ノーマン・デル・マー指揮
    ボーンマス・シンフォニエッタ(1、2、4、6)
     録音 1984年9月3&4日
  ロナルド・トーマス指揮
    ボーンマス・シンフォニエッタ(3、5)
     録音 1979年4月10&11日
         1979年7月1日

  アーノルドのアクロバット的な協奏曲集です。クラリネット協奏曲第1番はクラリネットと弦楽オーケストラの作品です。弦楽に乗ったクラリネットが華やかに演奏します。オーボエ協奏曲は第1楽章「カンタービレ」がリヒャルト・シュトラウスの協奏曲のように美しい主題で歌われます。オーボエと弦楽のための作品で1952年に作曲されレオン・グーセンスによって1953年に初演されています。
  フルート協奏曲第1番はフルートと弦楽のための作品で1953年に演奏者のリチャード・アデニーのために書かれました。曲は冒頭から鳥が飛ぶように華やかな主題が歌われます。第3楽章の超絶技巧的な演奏は息もつけそうにありません。
  アーノルドのホルン協奏曲は2曲ありますが、2番はホルンと弦楽のための作品で、デニス・ブレインの為に作曲されました。シヴィルは同じ2番を1969年にライブ録音していました。この1984年のスタジオ録音は思いのほか良い響きでフレーズを極端に切ることなく気持ちのよい演奏です。指揮はホルン奏者のデル・マーです。ホルンの音と弦楽の調和をはかった名演と思います。第3楽章でシヴィルは音を割って力強い演奏をしています。この作品のアクロバット的な面を出した名演奏です。
  フルート協奏曲第2番はフルートと管弦楽のための作品です。ト短調で始まりますので哀愁的な響きで、大変親しみやすく感じられます。
  トランペット協奏曲はジョン・ワレイスのために書かれ、1983年に初演されています。3つの楽章で8分ほどの小品ですが、イギリスの作品らしい響きでトランペットの超絶技巧が随所に聞かれます。


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