ミヒャエル・ハイドンのホルン作品

ホルン協奏曲/ペーター・アルノルト(1992)
CD(DEUTSCHE SCHALLPLATTEN DS1014-2)
 
ハイドン&M・ハイドン他/ホルン作品集
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.  〃  /ホルン協奏曲第2番ニ長調
3.C・シュターミッツ/ホルン協奏曲変ホ長調
4.M・ハイドン/ホルン協奏曲ニ長調
 ペーター・アルノルト(ホルン)
 エルンスト・ウェダム指揮
  ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー
   録音 1992年1月19〜24日

 ペーター・アルノルトによるハイドンとミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲集にシュターミッツのホルン協奏曲がカップリングされています。ペーターの父カール・アルノルトはハイドンのホルン協奏曲第2番を録音していますので親子2代の録音です。
 ペーターのハイドンは2曲とも明るい響きできれいな演奏です。カデンツァも自作でよくできています。1番の第3楽章はバウマンの演奏を思わせるホルンが見事です。2番の演奏も良い響きを出しています。
 シュターミッツのホルン協奏曲はロゼッティのホルン協奏曲ホ長調(Kaul V:42)を変ホ長調に移調したものです。ズデニェク・ティルシャルが録音していました。ペーターの演奏は遅めのテンポで丁寧に吹いています。第3楽章は狩のロンドですがやや遅めのテンポで演奏しています。
 ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲はタックウェルによって初めて録音されていますが、派手さのない曲なので録音が少なく、また第3楽章のメヌエットは単調なメロディのためアドリブが欲しくなります。このペーターの演奏は中間のトリオに入るホルンのメロディだけ演奏していて、あとのメヌエットには全くソロが入らない演奏です。ちょっと物足りませんが第2楽章の演奏はかつてのバルボトゥのような明るい響きのホルンが聴かれ、これが素晴らしいものです。貴重な録音になりました。


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