ブラームス/ホルン三重奏曲

シュテファン・ドール(1992)
CD(自主制作 AOF 92-11-002)

シュテファン・ドール/ホルン作品集
1.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調Op70
2.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
  (6:37/6:19/6:37/5:23)(24分56秒)
3.リゲティ/ホルン三重奏曲(1982)
4.シェーンベルク/ヴァイオリンとピアノのための
            幻想曲Op47
  シュテファン・ドール(ホルン)(1〜3)
  マティアス・タッケ(ヴァイオリン)(2〜4)
  ウエリー・ウィゲット(ピアノ)(1〜4)  
  録音 1992年7月27〜30日

 このアルバムはフランクフルト・アルテオパーの自主制作です。ドールのブラームスは1997年のライヴがありますが、こちらはフランクフルト歌劇場の首席だったときの演奏。いかに凄腕のホルン奏者だったかが伺える演奏です。翌1993年にはベルリン・フィルに入団しています。
 シューマンは完璧な演奏です。ここまで軽々と吹かれてはまいります。アレグロは圧巻でそのタンギング、フィンガリングの鮮やかさは抜群です。
 ブラームスのホルン三重奏曲は大変速いテンポの演奏でびっくりします。第1楽章から速いなと思いますが、第2楽章のスケルツォが大変なスピードで1997年の演奏よりも18秒も速いです。第3楽章のアダージョはアンダンテほどのテンポです。第4楽章にいたってはアレグロ・コン・ブリオというよりアレグロ・ヴィヴァーチェになっています。その完璧で鮮やかな演奏は記録的でしょう。恐ろしいホルン吹きです。1997年の録音よりも1分52秒も速い演奏。
 リゲティのホルン三重奏曲はバウマン、パーヴィスに次ぐ録音。ヴァイオリンとピアノも大変な難曲ですがホルンにいたっては音を出すのも大変な曲と思うほど信じられない曲で、これを見事に吹き上げています。
 シェーンベルクの幻想曲はヴァイオリンとピアノのための作品で、1949年の作曲。


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