ブラームス/ホルン三重奏曲

ジョン・セルミナーロ(1993)


CD1(EMI TOCE−8412)
CD2(EMI D103209)
CD3(EMI CDC 7 54800 2 3)

ナージャ/ピアノ・トリオ集
1.チャイコフスキー/ピアノ三重奏曲イ短調Op50
    「偉大な芸術家の思い出のために」
2.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40

  ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ
       (ヴァイオリン)(1&2) 
  ジョン・セルミナーロ(ホルン)(2)
  アントニオ・メネセス(チェロ)(1)
  セシル・リカド(ピアノ)(1&2)
   録音 1993年3月4&5日(1)
       1993年1月6&7日(2)

 アメリカのナージャが中心となったアンサンブルの録音です。セシル・リカドはフィリピン、メネセスはブラジル出身です。チャイコフスキーのピアノ・トリオはニコライ・ルービンシュタインの死を悼んで作曲した名曲です。第1楽章は追悼曲、第2楽章はロシア民謡を主題とした変奏曲です。主題はピアノ協奏曲第2番にも同じような主題が使われています。3人の素晴らしいアンサンブルは緊張感漂うフィナーレまで聞き逃せないでしょう。
 セルミナーロのブラームスはやわらかで温かみのあるホルンです。抑えのきいた演奏ですが、ピアノとヴァイオリンの中に入って存在感のある演奏です。第2楽章:スケルツォは実に楽しそうに吹いています。リカドのピアノのきらめきは絶品でしょう。第4楽章のホルンはいよいよ力が入ってきますが、セルミナーロのホルンは割れることなく力強い響きです。かるいビヴラートがきれいです。


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