デュカス/ヴィラネル

デイヴィッド・ジョリー(1995)
CD(ARABESQUE Z6678)

フランス・ホルン名作選
1.シャブリエ/ラルゲット
2.ベルリオーズ/若いブルターニュ人の牧童
3.ドープラ/愛情豊かに
4.プーランク/エレジー
5.シュナイダー/極小の世界(1995)
        〜ソロ・ホルンのための
6.サティ/グノシエンヌ
7.ケックラン/アレグロ・ヴィヴォOp180-11
8.デュカス/ヴィラネル

  デイヴィッド・ジョリー(ホルン)(1〜8)
  サミュエル・サンダース(ピアノ)
         (1、2、4、7&8)
  ナンシー・アレン(ハープ)(3&6)
  ジョイス・ガイヤー(ソプラノ)(2)
   録音 1995年5月24、25&26日

 デイヴィッド・ジョリーによるフランスのホルン作品集です。内容も多彩でドープラ、ベルリオーズからシャブリエ、デュカス、そして現代作品まで演奏されています。いずれも素晴らしい演奏です。またジョリーのホルンは明るく、やわらかでまろやかなホルンが最後まで響きます。
 シャブリエのラルゲットは奥深く雄大な表現になっています。名演奏です。唯一ソプラノの歌唱が入るベルリオーズの「若いブルターニュ人の牧童」はシューベルトの「流れの上で」と並ぶ名曲です。
 ドープラの作品はホルン・ソナタの中の緩徐楽章で、ホルンとハープで演奏されています。
 プーランクの「エレジー」は豊かな表現でブレインを偲ぶこの曲を見事に吹き上げています。
 シュナイダーの「極小の世界」は1995年の作品でソロ・ホルンのための5つの小品です。多彩な手法を使う難曲ですがジョリーは難なく吹いています。
 ケックランの作品は「ホルンとピアノのための15の小品」の中の1曲です。最後を飾る「ヴィラネル」はあまりにも有名で録音が多いですが、その中にあってジョリーの演奏は明るくフランス風でありながらヴィヴラートをほとんどかけないきれいな演奏です。低音から高音までよどみのないホルンが響きます。絶品です。


トップへ
戻る
前へ
次へ




inserted by FC2 system