テレマン/ホルン作品

ホルン協奏曲/ズビニェフ・ツーク(1992)
CD(Zuk Records 310355)

ホルン協奏曲集
1.テレマン/ホルン協奏曲ニ長調
2.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
3.モーツァルト/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
4.ロッシーニ/前奏曲、主題と変奏(ゲルナー編)

  ズビグニェフ・ツーク(ホルン)
  ゲディミナス・ダリンケビチウス指揮
   バルチック・ヴィルトゥオージ
     録音 1992年5月9〜11日

 これはポーランドのズビグニェフ・ツークの設立したレーベルに自らの演奏を録音したCDです。このジャケットの写真もツークが撮影したものです。
 ツークのホルンはドイツ系の音です。個性的な音ではありませんが大変素晴らしいテクニックの持ち主です。
 テレマンのホルン協奏曲では鮮やかタンギングが見事で、胸のすくような演奏です。挿入される即興演奏やハイトーンが聞き物でしょう。
 ハイドンのホルン協奏曲第1番は速めのテンポで勢いのある演奏、低音から高音まで安定したホルンが流れます。第1楽章のカデンツァは長く面白いものでした。第2楽章でも長いカデンツァが聴かれます。第3楽章:アレグロは明るく軽快なホルンが流麗な演奏を聞かせてくれます。カデンツァの凝った演奏は素晴らしいの一言です。
 モーツァルトのホルン協奏曲第2番はホルンのソロもさることながらオーケストラの盛り上がりには驚きました。ホルンは軽やかで美しい響きです。
 ロッシーニの前奏曲、主題と変奏曲は大変珍しいオーケストラ編曲(ヘルマン・ゲルナーによる)です。冒頭は一瞬何の曲かなと思います。弦楽とオーボエによる序奏に続いて始まるハープの伴奏による前奏曲は大変綺麗なものでホルンとハープのための音楽になっています。主題の部分からオーケストラの演奏になります。ホルンの鮮やかな演奏とオーケストラの伴奏による協奏作品になっています。こんな編曲なら何度も聞きたいものです。お勧めのアルバムです。


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