ハイドン/3声のディヴェルティメント

シャーロット・セルミナーロ(1997)
CD(CRYSTAL RECORDS CD679)

 叫びたくなるようなホルン超難曲集
1.シューマン/アダージョとアレグロ
2.クラフト/イヴニング・ヴォランタリーズ
3.ハイドン/3声のディヴェルティメント
4.スタイガー/ヘクサデカスロン
        「たった今殺された騎士」
5.ラザロフ/無伴奏ホルンの為の「イントラーダ」

  ジョン・セルミナーロ(ホルン)(1、2、4、5)
  シャーロット・セルミナーロ(ホルン)(3)
  ジタ・カルノ(ピアノ)(1)
  マリア・ラリオノフ(ヴァイオリン)(3)
  トビー・サクス(チェロ)(3)
  スティーヴン・モスコ指揮
   カリフォルニア・E・A・R・ユニット
    録音 1981年(2)
        1984年(1&4)
        1997年(3&5)

 このCDはまさに超難曲が揃っています。夫人のシャーロットが吹いてるハイドンの3声のディヴェルティメントもかなりの難曲ですが、大変きれいなホルンです。低音から高音まで安定した音量で見事な演奏です。
 ジョンの委嘱作品クラフトとスタイガーの2曲はとんでもない曲です。あらゆるテクニックと奏法を駆使して演奏しなければならず、聴いているだけでも驚きました。クラフトのイヴニング・ヴォランタリーズで出す超高音はホルンの音域を越えています。また2曲ともに、ゲシュトップトや重音奏法が使われています。セルミナーロという人はとんでもないホルン吹きだという印象を受けました。
 アダージョとアレグロは甘い音色のアダージョとスピード感のあるアレグロが見事です。


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