シューマン/コンツェルトシュテュック

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・ホルン・カルテット(2000)
CD(Ars ARS 38 141)

クララ&ロベルト・シューマン/協奏曲集
1.シューマン/4つのホルンのための
      コンツェルトシュテュック ヘ長調
2.クララ・ヴィーク/ピアノ協奏曲イ短調Op7
3.シューマン/ピアノ協奏曲ニ短調
      (ベーンハウアー補筆・完成)
4.クララ・シューマン/ピアノ協奏曲ヘ短調
     (ベーンハウアー補筆・管弦楽配置)
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・
       ホルン・カルテット(1)
  エレナ・マルゴリナ(ピアノ)(2〜3)
  ドロン・サロモン指揮
  フォクトランド・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2000年3月8〜10日&
           10月23&24日

 このアルバムはコンツェルトシュテュックの他に大変珍しいピアノ協奏曲が収録されています。
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・ホルン・カルテットというとライプツィヒ・ホルン・カルテット(旧ライプツィヒ放送響/現中部ドイツ放送響のホルンメンバー)と紛らわしいですが、こちらはゲヴァントハウス管弦楽団のホルンメンバーによる演奏です。フォクトランド・フィルハーモニー管弦楽団は旧東ドイツのオーケストラです。4人の演奏は大変素晴らしく息のぴったり合った見事なものです。3つの楽章ともにホルンの響きは統一された音色が調和されていうことありません。
 ピアノ協奏曲は完成されたクララ・ヴィークの作品が感動的でした。ピアノ協奏曲イ短調Op7は3楽章からなる21分ほどの曲で、ベートーヴェンの影響を感じられます。第2楽章ではチェロ独奏とピアノの二重協奏曲風になっていて、後年にブラームスが書いたピアノ協奏曲第2番を思い出させます。シューマンと結婚してからの作品ピアノ協奏曲ヘ短調は未完成の作品ですがベーンハウアーの補筆により美しい作品になっています。
 シューマンの未完の作品ニ短調はベーンハウアーの補筆によって華麗な作品になっています。


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