プーランク/エレジー

ギュンター・ヘーグナー(1989)
CD(DGG UCCG−9580)

プーランク/室内楽曲集
1.ピアノ、オーボエとファゴットのための
          三重奏曲(1926)
2.クラリネット・ソナタ(1962)
3.ホルンとピアノのためのエレジー(1957)
4.フルート・ソナタ(1956〜57)
5.ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、
   ファゴットとホルンのための六重奏曲
          (1932/39改訂)

  アンサンブル・ウィーン・ベルリン
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)(1&5)
 ミラン・トゥルコヴィチ(ファゴット)(1&5)
 カール・ライスター(クラリネット)(2&5)
 ギュンター・ヘーグナー(ウィンナ・ホルン)(3&5)
 ウォルフガング・シュルツ(フルート)(4&5)
 ジェイムズ・レヴァイン(ピアノ)(1〜5)
    録音 1989年4月
     ザルツブルク大学大講堂
   
 これはアンサンブル・ウィーン・ベルリンの5人とピアノのレヴァインによるプーランクの室内楽曲です。1曲目のトリオは珍しい組み合わせですが、ヴァイオリンとチェロがオーボエとファゴットに置き換えられたと思えば納得でしょう。現代最高のソリストによる贅沢な演奏はモーツァルトを聴いているかのように楽しいです。
 クラリネット・ソナタはライスターによる演奏です。やわらかで甘い音色の響きがたまりません。第3楽章などはアーノルドの協奏曲を聴いているかのような華やかな曲です。
 エレジーをウィンナホルンで聴くというのもまた楽しいです。演奏が難しいのはいうまでもありませんがヘーグナーは完璧な演奏を聞かせてくれます。グリッサンドもきれいです。
 シュルツによるフルート・ソナタは大変美しい演奏です。ランパルの演奏を思い出しますが、この明るいフルートは文句無しの名演です。最後の六重奏曲は木管五重奏にピアノが加わった編成です。大変賑やかで楽しい曲といえましょう。まさに贅沢な組み合わせによる演奏です。


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