シューマン/コンツェルトシュテュック

ダヴィド・ゲリエ、ドレイファス、パディウ、シラー(2008)
CD(NAIVE V5132)

ピリオド楽器による「新世界より」
1.ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調Op95
              「新世界より」
2.シューマン/4つのホルンのための 
     コンツェルトシュテュック ヘ長調Op86

  ダヴィド・ゲリエ(ホルン)
  アントワーヌ・ドレイファス(ホルン)
  エマニュエル・パディウ(ホルン)
  ベルナール・シラー(ホルン)
  エマニュエル・クリヴィヌ指揮
    ラ・シャンブル・フィルハーモニック
    録音 2008年1月 

 アメリカの大都会を思わせるカバー写真に、思わず「新世界より」らしいなとうなずくようなアルバムです。
 クリヴィヌはフランスの指揮者ですが、ピリオド楽器によるラ・シャンブル・フィルハーモニックを結成して間もないそうです。この「新世界より」は聞きなれた曲に新風を与えたもので大変斬新な響きになっています。ときおり耳をそばだててしまいます。
 シューマンのコンツェルトシュテュックはガーディナーがピリオド楽器で録音していましたが、この演奏ではホルンが19世紀のウィンナホルンをソロ楽器に使用しています。バックのオーケストラではラウーのナチュラルホルンを吹いています。フランス国立首席のゲリエを中心に4人のホルン奏者がほとんど完璧な演奏を繰り広げています。第3楽章で半音のスラーをハンドでポルタメントしてびっくりします。オーケストラが時折オリジナル楽器らしい響きがありますが、全体としては全く違和感のない名演です。


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