アンサンブル

ライプツィヒ打楽器アンサンブル&ライプツィヒ・ホルン・カルテット
CD(QUERSTAND VKJK0836)

1.クリストフリート・シュミット/室内音楽第6番
      〜打楽器四重奏のための
2.ルー・ハリソン/ヴァイオリンと打楽器オーケストラ
            のための協奏曲
3.シュテッフェン・シュライエルマッハー/注意!
    〜ホルン四重奏と打楽器四重奏のための
4.フリードリヒ・シェンカー/四重奏曲
      〜4人の打楽器奏者のための

  ライプツィヒ打楽器アンサンブル(1〜4)
  アンドレアス・ハルトマン(ヴァイオリン)(2)
  ライプツィヒ・ホルン・カルテット(3)
  録音 1996年2月27&28日(1)
      1999年10月6日(2) 
      2003年2月7〜17日(3&4)

 このアルバムはライプツィヒ打楽器アンサンブルの前衛的な演奏を収録したものです。録音が極めてよく、透明感さえ感じられそうです。冒頭のシュミットの作品「室内音楽第6番」から驚きのクリアな響きがあります。吉原すみれ以来の衝撃を受けました。パーカッションの凄さを見せてくれます。
 ルー・ハリソンの「ヴァイオリンと打楽器オーケストラのための協奏曲」は打楽器だけのオーケストラとヴァイオリン・ソロだけという変わった組み合わせです。「アレグロ」「ラルゴ」「アレグロ」の3つの楽章から構成されていますが、ヴァイオリン・ソロは現代的な無調の音楽を奏でています。ハルトマンのヴァイオリンが縦横に響きます。
 シュライエルマッハーの「注意!」は面白い組み合わせです。ホルンカルテットと打楽器四重奏という組み合わせは聴いたことがありません。堅い響きのパーカッションと柔らかな音色のホルンの共演は時には金属的な響きも出せるホルンだからこそ面白いと思います。この作品においては、ホルンはメロディー楽器というよりも、むしろ打楽器の仲間扱いのように感じます。
 最後のシェンカーの四重奏曲は2つの楽章にわかれ、全曲32分ほどの大曲です。太鼓の弾きに始まるTeil1、シロフォンやチューブラー・ベルデ始まるTeil2となっています。打楽器だけの作品ですが素直に聴けるのが面白いです。様々の打楽器をいろいろな技法で表現しています。


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