グリエールのホルン作品

ホルン協奏曲/安土 真弓(2008)
ライヴ音源(名古屋フィルハーモニー録音)

グリエール/ホルン協奏曲変ロ長調Op81
  安土 真弓(ホルン)
  竹本 泰蔵指揮
  名古屋フィルハーモニー交響楽団
   録音 2008年3月18日
     中京大学文化市民会館・プルニエホール

 この録音は名古屋フィルハーモニーの自主制作であり市販されておりません。ソリストの安土先生のご好意によりいただいたものです。2008年3月18日の平成19年度第143回日演連推薦/新人演奏会の中の1曲です。
 安土真弓先生は石川県出身。東京芸術大学卒。ホルンを金星眞、守山光三、松崎裕の各氏等に師事。2002年の第71回日本音楽コンクールで入選。2005年から名古屋フィルハーモニー交響楽団ホルン奏者です。2008年の第77回日本音楽コンクールで2位入賞、岩谷賞(聴衆賞)もあわせて受賞しました。
 演奏はホルンの音色がノイネッカーそっくりでまず驚きました。音量豊かなホルンでこの難曲を吹きこなしています。第1楽章の長いメロディは聴きどころですが、安定した音色でこの曲を美しいものにしています。ライヴだけにややあぶない箇所はありますが、それを差し引いても満足のいく名演です。苦労して作られたカデンツァが素晴らしく、ノイネッカーのカデンツァをベースにアレンジされた見事なものでした。
 第2楽章の豊かな表現、第3楽章の速いフレーズの完璧さといい、いうことありません。思わず涙が出てしまいました。
 まだ20代の安土先生の今後のご活躍が楽しみです。なお、2008年度の日本音楽コンクール/ホルン部門の本選会は課題曲がグリエールのホルン協奏曲でした。この本選会でもっとも高い得点をいただいたのが安土先生でした。 


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